新しいオモチャを手に入れて喜んでいるように見えるが…
掃除が始まるとすぐに真剣モード。
みーちゃんは、いつも私の悪口を言っているが今日の掃除はちゃんとしてる。
はるなも同じ。
いつも、私の陰口を、私に聞こえるように言う。
ところで、
お気づきだろう。
もう掃除には飽きている。
かくれんぼが始まった。
わかりやすい。
でも、うまくハマっているので、褒めた。
はぁ…
もっとおしとやかに掃除ができないものか…
私はうつむいたまま、振り返った。
寝てるやつがいた。
信じられなかった。
もう一度言う。
バランスボールを磨きながら寝ているやつが今私の目の前にいるのだ。
信じられるわけがなかろう。
きっとミカンを食べてる夢を見ている。
ちゃんしろよ。
と思った。
育て方が間違っているのか?
と自分にベクトル向けた。
まずは自分が率先するべきだと改めた。
その時だった。
私は言葉を失った。
その時わさなが後ろで言った。
『ねぇねぇ、あのさぁ、バランスボールはさぁ、ゲキオチ君で磨くより普通に雑巾で磨いた方がキレイになるよねぇ。』
これが、さっきまでゲキオチ君で
『めっちゃ落ちるなぁ!!』
と喜んでいた私の後ろでつぶやく言葉か…
葵が言う。
『しょーたさんって絶対家で掃除とかしたことないねんで!絶対そうやって!』
うん。
間違いない。
その通りである。
葵に言われたらもうおしまいである。
結局、私がひっくり返したところは皆がキレイに掃除してくれた。
ありがとう。
そして、ごめんなさい。
私の立ち位置は来年も変わりそうにない。