
風が匂いを寄せて、梅が散り始めるこの頃。桜もぼちぼち色付き始め、爽やかな季節に成ろうとしていると言うのに、昨日近くの山々に雪が積もった。
こいつは引きこもるしかないぜ、と思っているものの、ぼちぼち草刈りや芋植え、エンドウ豆の収穫など地味にやることも多く、放っておけば自堕落の無間地獄に陥る事は間違いない。
世界はいつどうなるかわからないが、いつどうなるかわからないからこそ目の前のことを放置することが難しい。放置して良いのは体調ぐらいだ。寒空の下、私服件作業着に身を包み作業に勤しんだ。
体を動かすのは面倒だが嫌いではない。面倒が勝ちすぎて腐った体調になってしまったが、基本的に僕は何でも面倒くさい。まるで植物のように穏やかに過ごせれば、と思うが、百姓の手伝いなどしていると、別に植物も穏やかではないな、と思うことも多々ある。
世知辛い世の中だなと、僕は煙草に火を付け、溜め息と共に吐き出した煙はまるで美しく、桜の枯れ木を紫煙に染めた。