先週に比べ圧倒的に暖かくなり三寒四温。寒いのは懐くらいだ、と自虐してみても、実際そこまで困窮していない。日本情勢に反し僕の生活は僅かに豊かになってきているのかもしれない。
独り暮らしの頃の喰うや喰わずの生活は苦しくも楽しかった。危機を感じることも何度かあった。その都度タイミング良く助けてもらったと思っている。渋川剛気のような護身を無意識に発揮し、辛すぎて記憶から抹消している時期もあり、決して良い思い出とは言えないが、もう少し生きてみようと思える要因にはなっている。
4月からまた僕は転勤になり、7年勤め8回目とどうにも悪いことでもしてそうな盥回しを受けることになった。
もはやそこに大した感情もなく、「またか」あるいわ「ただいま」にも似た想いで年度末を迎える羽目になっている。
今日は母方の祖母の十三回忌で、優しかったおばあちゃんや、面白かった母、厳格だった祖父などを思いながら、庭に転がる猫を見ている。
楽しい日々はいつまでも続かないのだろうが、他に楽しいことはいくらでも生まれてくる。哀しさは時間と思い出が埋めてくれる。そう思うと、やはりもう少し生きてみようと思えるのであった。