勢いあまり人の願いすら叶えて給わんとする織姫と彦星に狂気を感じる今日此の頃、僕は誘われ「くら寿司」にご飯を食べに言った。
「ちいかわ」とのコラボレーションが開催されており、山のようにめしを食えばノベルティグッズが貰える経営戦略で、周りの客は老を除く若男女で溢れ返り、一心不乱にめしを喰うそれにも狂気を感じずにはいられなかった。
ところで、僕は生の魚介類にアレルギーがあり、寿司屋に来たところで肉を乗せたものやアメリカかどこかから逆輸入されたようなものしか食べられない。さらに体格は良いが目茶苦茶に大食いかといえばそうでもない。迷い、「討伐うどん」と名されたうどんを注文すると揚げ巾着には餅が入っており、餅もあまり好きではないが、この際だと思うさま啜り込んだ。
周りに好きな人がいないからか、ちいかわ人気は嘘だと思っているものの、あらゆる企業とのコラボレーションや「ちい活」のYouTuberを見ていると嘘ではないのだろうか、と疑心暗鬼に似た気持ちになる。グッズやぬいぐるみ等を集め散らかした方々は、飽きたときや死んだときはどうするのだろうか。僕は今は「死ぬかも知れない」という気持ちは薄れているものの、軽く「引き継ぎ書」みたいなものを残している。死ぬための活動は死んでまで迷惑をかけないためには重要なものなのだろう。
世界が滅ぶかも知れないと言われていた7月5日ももう過ぎた。わざわざ死のうとは思わないけれども、何もかもがせーのでいっぺんに無くなればたいそう楽だろうなとは未だに思っている。
この世界が仮想空間だとしても、いちモブキャラであろう自分が奮闘するには、この世界は辛すぎるぜ、と貰ったクリアファイルをパタパタ仰ぎながら、どこまでも続くように見える晴天をまた仰ぐのであった。