私なんかももちろんそうですが、例えばサラリーマンが社内のことを、どの会社か特定できるような書き振りでSNSに投稿などすると、これは大問題になりますね。
日本共産党の皆さんも全く同じで、党として党外に知られたくない、知らされたくない事柄を対外的に明らかにすると、これは党としても困るわけで、そういうことをした党員には厳しいお沙汰があると心得よ、ということですよね。
多くの共産党員の人たちにとっては、これはもはや常識で、疑う余地もないことだと思っていらっしゃるように見えます。私もかつてそうだったから分かるんですが。
ところが、そういう一方で、勤務先の会社や団体と、所属政党って、同じように扱って良いのか?という疑問が沸々と湧いてきます。これは、二つの面から議論できるかと思います。
その1、例えばSNSで発信したら、会社を即刻クビになりますかね?ならないし、できないと思いますよ、そう簡単には。ウソでもついていれば別ですけれどもね。解雇ってそんな簡単にはできないんじゃないですかね。ところが、政党の場合は、即刻除名にできるんですか?
その2、民間の営利企業に対する社員からの書き込みと、民主主義社会における政党の党員による書き込みって、それが会社なり党なりが言って欲しくないことを言ったものであっても、同列に扱えるものなのですかね?
こう考えると、党の方針に反する意見を党外で表明したら、除名にして良いという日本共産党の発想は、極めて単純で、悪い意味で明快だということが分かると思います。私に言わせればノーテンキであるとさえ思えます。
少なからぬ日本共産党の党員の方々が、いとも簡単に「そりゃ除名になって当然でしょう」と簡単に言い切ってますよね、堂々と。
クビにしたり除名にしたりって、そんな単純な理屈ですべきではないし、またできるものでもないと思うのですが。