前のブログで、義母が他界したことを書いた。
葬儀も終わって、ひと段落なので――これで、仕事のあいまに中途半端になっているシリーズの再開もできると思っていたんだけど、そうも問屋のおろしニンニク状況。
じつをいうとヨメの実家は田舎の○○家の本家筋で、かなりの資産がある。といっても現金は、ほとんどゼロ状態で、資産といっても土地なわけ。さらに内訳の大半が山林で、それに田んぼと畑が少々というところ。
この山林には、林野庁の指導で、祖父の代からの杉がたくさん植えられている。資産価値だけでいうと、ン千万円なんだけど、その伐り出し(リフトを掛けたり、木こりさんのギャラ、機材のレンタル等)とつぎの植林(はげ山は×なので、かならず苗木を植えないといけない)や整備(山崩れを起こさないよう)の費用を考えると結局、ン百万円の赤字になってしまうという難儀な代物。
でも相応の固定資産税はかかる。
また家屋にしても祖父の代からのモノなので傷みがはげしく、継続して住むとなると、かなりのリフォーム費用を覚悟しないといけない。さらに困ったことに住宅の敷地内に○○家の永代墓があるので、おいそれと人手に渡すわけにはいかない。
でも宅地・家屋としての固定資産税はかかる。
なので正味の資産といえば田畑のみといえる。けれど、こちらも農地法の管轄になるので、そう簡単に譲渡もできない。
跡継ぎといえば、義弟がひとりいるんだけど、都会で就職して家庭を持ってしまっているため、なかなか田舎に帰れる状況にない。
でも、やはり○○家であるのは義弟だけなので、姉妹は相続放棄をして、義弟に今後をゆだねる方向で話が進む中、姉妹のひとりに強欲の神が舞い降りた。なんでも「月にいちど、実家を見に来て、永代墓にも線香をあげるので、選別的に家屋と田畑だけを相続させろ」ということらしい。
つまり、マイナス(山林のような含み損も)資産は兄弟姉妹で負担して、自分だけはオイシイところだけがほしいということだ。ただ困ったことに……この強欲さんだけが、実家に行き来できるところに住んでいる優位性がある。これを振りかざしての申し出だ。
いやあ、困った。
そのため順調に進んでいた話が白紙状態。しょっちゅう、強欲さん以外から相談が入り、こちとら落ち着いて仕事ができない。「義弟さえよければ、いっそのこと全部くれてやったら!」といいたいのをこらえて応対しないといけない。
おかげで仕事以外の時間を喰われているので、シリーズの再開については、いましばらくお待ちあれ。