魔法の七音とチャクラの覚醒 | 魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

おめでとうございます!

『魔法の言霊(東方出版刊)』の著者・橘月尚龍です。
ボクが、この本を上梓したのが2002年――
それから世には同様の表現があふれて玉石混合で、
わけ分からん状態になってます。

そこで本家としてのメッセージを発信することにしました。

 それでは、あなたの性エネルギーを励起させるエクセサイズをおこなってみよう。
 これは魔法のエネルギーセンターであるチャクラに呼応した七つの音を発声することでおこなうんだけど、かならず段階的におこなうこと。なぜなら(なんどもいうけど)この魔法のエネルギー(性エネルギー)は純粋エネルギーで、それ自体は善悪・良否の判断を持たない。だから、それを制御するチャクラの覚醒と同時並行におこなわないと暴走してしまう虞(おそれ)があるからである。

 以下に著書『魔法の言霊』からの抜粋を示す。

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 では、ムラダーラ・チャクラに潜在しているクンダリニーを覚醒させるところからはじめよう。これから基本の七音の言霊を発するのだけど、アナハタが胸ということから分かるように残念ながら「あ、い、う、え、お」順にはなっていない。でも気にすることも、一所懸命に憶えようとする必要もない。練習しているうちに身体が反応してくれるから。

クンダリニーの覚醒(ムラダーラ・チャクラの覚醒)
 実は、このエネルギーは同義のシャクティが「性力」と訳されることからも分かるようにセックスのエネルギーである。性エネルギーについては、第五章で詳しく述べるけど、人間の持つ最も強力な純粋パワーだ。そして、このエネルギーそのものは善悪の判断を持たない。場合によっては暴走する可能性も持つ。だから、ここでは「なるほど、そうだな」と、あなたが感じ取れる程度でとどめ、本章をひとまず読み終わってから本格的にスタートしてほしい。
 姿勢は背筋がまっすぐになっていること。いろいろな文献には結跏趺坐(けっかふざ=座禅を組む時の座りかた)とか半跏坐(はんかざ=結跏趺坐の楽なカタチ、ようするに「あぐら」をかくこと)に――とか書いてあるものも多いけど、正座でも、イスに座っても、立ってても、車の中でも……なんでもいい。

 ……中略……

 それでは発声「MMM~」の言霊。

 音でいうなら口を閉じて「ム~」と言ってる感じ。この音は背骨全体を震わせるが、とりわけ下半身に共鳴する。この時、尾てい骨から数えて四つうえの仙骨あたりに光が生まれるのを想像しよう。最初はうまくいかなくてもかまわない。そのうち、なにか「んんっ!」という感じがしたり、ちょっと熱く感じたりするだろう。それがムラダーラ・チャクラの覚醒だ。

 ……中略……


スワディスターナ・チャクラの覚醒
 クンダリニーが活動をはじめたなら、つぎのエネルギーセンターに誘導しよう。

「おおお~」の言霊だ。

 この言霊を発しながら、クンダリニーの光が背骨を螺旋状に回りながら性器を通り、臍下丹田で、このチャクラを勢いよく回転させるのをイメージする。下腹部がクンダリニーの光で満たされ、少し熱っぽくなってきただろうか? この時、気をつけないといけないことは、集中しているパワーは純粋にエネルギーであり、それ自体は意思を持たないということだ。

 ……中略……


マニプーラ・チャクラの覚醒
 性力そのものの中枢でさらにパワーアップしたクンダリニーをへそに導き、へそのまわりにある太陽神経叢を光で満たす。

「ううう~」の言霊を発する。

 これまでの第一、第二のチャクラとちがい、ここからは中位のチャクラといわれ、あなたのこころの能力を開発してくれる。どういうことかというと、このマニプーラ・チャクラが覚醒すると、あなたの超感覚的な知覚能力が冴えるようになる。例えばテレパシー。といってもSFのような世界の話じゃなく、なんとなくなぜか相手の考えていることが分かる、あなたの言霊に相手がどう反応するか予見できる……といったことだ。

 ……中略……


アナハタ・チャクラの覚醒
 太陽の生気を獲得して一段と輝きを増したクンダリニーを胸の中心点――だん中にググッと引き上げ、エネルギーセンターであるチャクラが回転しているのをイメージする。

「あああ~」の言霊を発する。

 あなたの肺が共鳴していることをしっかりと意識すること。この中位のチャクラも、あなたのこころの能力を目覚めさせてくれる。とりわけ直観力の開発に有効だ。この直観力は、例えばあなたがしようとする仕事の成否をいま教えてくれたり、恋愛の相手の人格を分からせてくれたりする。さらにあなた自身のこころの声を聞く力を目覚めさせ、あなたがしようとすることが、あなたにふさわしいかどうかを教えてくれたりする。
 同時に本当の「愛」についての叡智を理論でなく、こころで理解できるようにしてくれる力を持つ。

 ……中略……


ヴィシュッダ・チャクラの覚醒
 愛の洗礼を受けてさらに燃えるクンダリニーをさらに引き上げ、咽喉(のど)に導く。

「えええ~」の言霊を発する。

 あなたの咽喉、それも声帯から甲状腺あたりが震えているのが分かるだろうか? ここまでが中位のチャクラで、あなたの超視覚や超聴覚を覚醒させてくれる。超視覚とは過去・現在・未来を見通す能力だ。また超聴覚はあなたの内部聴覚のことで、遠くの音やこの界に存在しない音を聞くことができる能力だ。

 ……中略……

ただ実際問題は、よっぽどの修行を積むか前世からの修行が足ってないと、ありありと見たり聞いたりすることは、めったにない。ほとんどの場合、なんとなく、ぼんやりとイメージできる感じだ。

 ……中略……


 ここから先のふたつのチャクラを上位のチャクラと呼ぶ。そしてつぎに述べるアジナ・チャクラは、言霊の基本練習の中で、最も重要なチャクラである。というのも、下位のふたつのチャクラ(ムラダーラとスワディスターナ)は純粋にエネルギーのチャクラのため、覚醒しても善悪の判断を持たない。スワディスターナ・チャクラの覚醒のところでも書いたように、しっかりとコントロールしないと暴走してしまう。これを制御できるのが、覚醒したアジナ・チャクラなのである。
 ところが困ったことに上位のチャクラはおいそれと覚醒しない。でもアジナを覚醒しておかないと下手をしたらエネルギー暴走が起きる。大きなジレンマだ。せめて半覚醒あたりには持っていっておきたい。だから「クンダリニーの覚醒」のところに練習の本格的なスタートは本章を読み終わってからにしてほしいと書いた。

 ……中略……


アジナ・チャクラの覚醒
 実はまっ先に覚醒させたいチャクラ。だから、練習をする時にも、まっ先に覚醒を神さま祈ろう。「MMM~」の言霊によって、ムラダーラでクンダリニーが目覚めて「ん? ん!」という感じになったら、一気にイダ・ピンガラを通ってエネルギーが背骨を駆け上がることをイメージしよう。もちろん最初からクンダリニーが一○○%アジナに達することはないが、かなりのエネルギーがやってくる。そして神さまに「あとは助けて」と祈ろう。その輝く光のエネルギーが眉間に集まり、チャクラを回転させ、脳を光で満たすのを想像する。

「いいい~」の言霊を発する。

 眉間になにか、むずがゆいというか、軽い圧迫感というか、それこそムラダーラの時に尾てい骨に感じた「ん?」と共通するような感覚を持っただろうか? それこそがアジナであり、第三の眼だ。そう、仏像や仏画などでは実際に描かれていることがある――あの覚醒した存在となった時に開くといわれている眼だ。このチャクラが開くと神さまと一体になるパワーを得る。また心身全体を制御するコントローラーの役目を発揮する。

 ……中略……

 また、スワディスターナ、マニプーラ、アナハタ、ヴィシュッダのそれぞれのチャクラを覚醒させるための言霊を発する時、いつでも脳が光に満たされていることをイメージしつづけよう。もし光が弱くなったと感じたら、その時点で「いいい~」の言霊を発し、光の輝きを取り戻すようにすること。そうすれば特にスワディスターナでの性エネルギー暴走――つまり、やたらセックスに走ってしまうことを最小限にくい止められる。


サハスラーラ・チャクラの覚醒
 この頭頂に位置するチャクラは、ほかのチャクラと性格を異にする。というのもほかのチャクラはクンダリニーというエネルギーを受け入れ、回転し、覚醒し、あなたの内在するさまざまな能力を目覚めさせ、つぎのチャクラへのエネルギーセンター――つまり中継点となるが、このチャクラはターミナルもしくはルーターである。
 先に述べた分かりやすい説明でいうなら、東京の巨大データベースとの双方向接続点になる。この巨大データベースが神さまの叡智だ。あなたが高次との接続状態を確立し、いつでも叡智による言霊を発するようになれるために。
 でも、このチャクラこそ、おいそれとは覚醒しない。最も覚醒の困難なチャクラだ。そこでアジナと同じように必殺技を使おう。「祈り」と「イメージ」だ。そこに今回は「つもり」という技も使おう。

「SSS~」の言霊を発する。

 この「S」の音は完全な息吹だけで構成された子音だ。「す」でもなく「しゅ」でもない。ちょうどガラガラ蛇が尻尾を鳴らす時の音のような感じだ。息を肺いっぱい吸い込み、口を「す」を発音する時のカタチにしたまま、いきおいよく息を吐く。「M」音は口を閉めたまま声帯を震わせ発生したが、「S」音は声帯をほとんど震わせない。
 神道家や修験者が祝詞(のりと)やマントラを唱え終わったあとに「んっ、しゅーっ! ん、しゅーっ!」と音声を発しているのを見たことはないだろうか? あれである。

 ……中略……


 これが言霊の基本音であり、基本練習だ。あなたが、この基本練習をくり返すことによって、あなたの霊能が開発され、あなたに眠る魔法使いの能力を開花させることができる。もちろん、これで完璧というわけではないが、かなりの能力を呼び覚ますことは可能である。なにより、ひとりでできるし簡単だ。
 あまりに単純すぎて、飽きるかも知れない。でも、基本は絶対にマスターしてほしい。というのも基本ができていないと、思わぬケガをしたりトラブルが発生するからだ。
 ボクはテニスをするのだけど、基本のラケットの振りかたを知らないまま、我流でテニスをすると、かならずといっていいほどテニスエルボーといって、ヒジを痛めることになる。また、基本のステップをマスターしていないとヒザも痛めてしまう。これと同じと考えてくれればいい。

 ……中略……


 これらの練習で、あなたはあなた自身に眠るエネルギー(クンダリニー)の覚醒、身体機能の増進=健康増進、初歩的なテレパシー=勘の冴え、洞察力、直観力、内なるこころの声を聞く能力、愛の認識、時間・空間を超えて物事を見通す透視能力、英知、高次の情報を自在に取り出す能力、神さまの叡智を活用できる能力、等々を手に入れることができる。

 ……後略

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 じつをいうと「……中略……」の部分には、さまざまな例や注意事項が書かれているのだけど、全文引用してしまうと厖大になるので省略した。また「省略せずに複数回に分けようかな」とも思ったが、まだまだ先がつかえている(シリーズで全5巻もあるからね)ので、今回で全部のチャクラ覚醒について解説するほうを選んだ。
 興味のあるかたはボクのHPからも電子図書版が入手できるので、そちらをご利用いただきたい。