身体に配置されたセックスエネルギーセンター | 魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

魔法の言霊――寿詞(よごと)説法師が贈る人生のヒント

おめでとうございます!

『魔法の言霊(東方出版刊)』の著者・橘月尚龍です。
ボクが、この本を上梓したのが2002年――
それから世には同様の表現があふれて玉石混合で、
わけ分からん状態になってます。

そこで本家としてのメッセージを発信することにしました。

 さて、魔法の言霊――すなわち、あなたの発する言葉を単なる言語から、魔力を発揮する言霊に変身させるには、性エネルギーが必要だと理解しただろうか。
 でもって、この性エネルギーとは、生命エネルギーであり創造エネルギーであり、同時に破壊エネルギーにもなる純粋エネルギーだから、宇宙に遍満している。また、あくまで純粋エネルギーであるので、それ自体は善悪・良否の判断は持たない。
 だから、あなた自身が制御して正しく使う必要がある。

 じゃあ、どうすればいい? さっぱり分からんよね

 ところが、面白いことにボクたちの体内に――その覚醒システムも制御システムも組み込まれているのだ。その中でも、いちばん知られてるエネルギーセンターが「ヨガのチャクラ」なので、まずはチャクラについて理解しよう。
 もちろん、ボクの『魔法の言霊』からの引用だ。

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 このエネルギーセンター=チャクラは、尾てい骨から頭頂にかけて、つぎのように存在すると考えられている。

ムラダーラ・チャクラ
 根のチャクラともいわれ、尾てい骨に位置し、気のエネルギーであるクンダリニー(古典ではシャクティ=「性力」)が潜在している場所である。ヨガの瞑想は、この眠っているクンダリニーを目覚めさせ、背骨を二重螺旋(らせん)構造で走るイダ管とピンガラ管を上昇・周回させ、それぞれのチャクラを覚醒させることを大きな目的のひとつとする。このチャクラは泌尿器、肉体的な身体機能、あなたが人間として生まれる以前の宿業(カルマ)、嗅覚を司るといわれる。

スワディスターナ・チャクラ(ニルマーナ・チャクラ)
 へそと生殖器のあいだ、いわゆる臍下丹田に位置するチャクラで、生殖器、無意識による身体機能(いつでも心臓や胃腸が働いているように、あなたが意識しなくても活動している機能)、あなたの前世のカルマ、味覚を司るといわれる。
 文献によっては、太陽からの生気の変換をおこなうとされる脾臓にあるスプリーン・チャクラに代わっていることがあるが、本書では言霊のバイブレーションに呼応するチャクラとして、ボクの判断でスワディスターナを取りあげる。

マニプーラ・チャクラ
 まさしく、へそにあるチャクラで、消化器系、感情、超感覚的な知覚能力(いわゆる第六感とか虫の知らせといわれるもの)、視覚を司るといわれる。また、この位置は太陽神経叢(たいようしんけいそう)と呼ばれることから、脾臓と同じく太陽の生気を変換する機能を持つ。

アナハタ・チャクラ
 だん中(身体の中心線と両乳首を結ぶ線が交わる真ん中――ただし女性では、妊娠出産等で乳首の位置が下がってしまったり、とても素敵に巨乳の場合は、まだおっぱいが膨らむまえの乳首の位置で考えて……)に位置するチャクラで、心臓循環器系、直観力、内なるこころの声を聞く能力、愛の働き、触覚を司るといわれる。
 ただ、これも文献によっては心臓そのもののうえに位置するとされるものもあるが、ボクとしては、正中線上が言霊の発声上ピタッとくるので、真ん中位置を選択する。

ヴィシュッダ・チャクラ
 咽喉(のど)、それもまさしく声帯から甲状腺にかけて位置するチャクラで、呼吸器系、心身の浄化作用、透視能力(ものが透けて見えるのではなくて、過去・現在・未来を見通す力)、聴覚を司るといわれる。

アジナ・チャクラ
 眉間の奥、松果体のまえに位置するチャクラで、心身全体のコントロール力、英知、カルマを超える力、神さまと一体になるパワーを司るといわれる。

サハスラーラ・チャクラ
 頭頂に位置するチャクラで、エーテル体やアストラル体をひっくるめての心身全体のコントロール力、叡智、脱人間(人間より高次なものへの移行)、悟りを司るといわれる。王冠のチャクラともいわれ、仏像などで頭頂部が盛り上がっていたり、中国の仙人の絵で頭部がとんがって(七福神の福禄寿なども同様)描かれているのは、このチャクラの覚醒を表している。

 つまりヨガでは瞑想やさまざまな修行によって、尾てい骨に蓄えられ眠っていた気のエネルギー――クンダリニー(性力)を目覚めさせ、各エネルギーセンターであるチャクラを覚醒しながら上昇させ、やがて頭頂のサハスラーラから高次と自分を接続することで悟りを得て、人間以上の存在になるということ。

 よく知られるものを例にとって、分かりやすく説明しよう。デジタル通信に欠かせない光ネットワーク。この光通信もバイブレーションをつないでいく。あなたが大阪にいるとしよう。大阪のあなたから東京の巨大データベースにデジタル通信で接続を試みたと考えてほしい。通信データは光ファイバーの中を進んでいくが、一気に東京に到達するわけではなく、途中の中継センターで衰減した分は増幅されて、東京には良質な状態で届く。同時にあなたは、巨大データベースをあなたの情報として利用できるような双方向通信状態を獲得できる。この中継センターが、例えば京都・名古屋・浜松・横浜という具合に設置されていたなら、これがチャクラと思えばいい。ただチャクラを覚醒させながらイダ・ピンガラというファイバーネットワークを走る人間の気のエネルギー(クンダリニー)は衰減せずにひたすら増幅されて頭頂に向かい、神さまと双方向ネットワークを確立するというところがちがうが。

 これが、あなたの身体に備わった気のエネルギーとエネルギーセンター――チャクラのシステムについての簡単な解説である。ただ本書は言霊についての本なので、これ以上については、「魔法の言霊」に直接関係すること以外の解説はしない。さらに詳細な内容が知りたいと思ったら専門書が数多く出ているので読んでみるのもいいだろう。

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 分かったかい?
 ありがたいことにボクたちの身体には、このように……あらかじめ、言霊を生み出すためのシステムがセットされているわけ。
 ただし、身体といっても肉体だけのことじゃない。このことについては、おいおい解説していくけど、まずは「言霊発生装置」が格納されている身体に感謝しよう。