来月からスタートする予定のプロジェクトへの招聘の打診を受けた。
内容は守秘義務があるので公開できないが――「まだ、こんなドル箱マーケットが残ってたのか!」といえるほどのビジネスだ。参入障壁は少々、高いものの……それさえクリアすれば、競合は少ない(いや、ほとんどいない)ので、ある意味、ほぼ独壇場となれるカテゴリーだ。
ところがである。
そんな内容なだけに――取り組むひとたちに若干「?」がある。つまり「(ほぼ)確実に儲かる」ビジネスであるということから……投資家も、プロジェクトリーダーも、メンバーも、スタッフも「儲かる」に気がいってしまっている。
すなわち「お客さまのために」というビジネスの根本である意識が希薄なのだ。どうしても「商売、商売」的な印象が拭えない。
はっきりいって売れるだろう。それも「濡れ手に粟」とまではいわないまでも、かなり大きな収益が見込める内容だ。でも「被災地で、あんパン1個が1,000円」という感じなのである。まあ、弱みにつけ込むのではないので救われるが――無知・無策に対して充分以上の利益をオンするイメージだ。
でもって悩んでいるわけである。
思い浮かぶ選択肢は、みっつある――
1,受託しない。
これは紹介者の顔もあるし、ボクも仕事がほしいし……
2,目をつむって受託する。
きっと将来、後悔するので、ない話だし……
3,受託し、チームの意識改革に取り組む。
でもギャラからして絶対に合わないし……
う~ん、困った。
しかたがない、きょうのところは結論を出さず――ビールでも飲(や)って、忘れてしまおう。きっと、天からのメッセージがあるだろう……