先日、とある武専の出張教師が、「むかしの黄色い科目表を見返してください。そして攻者の動きの重要性を再認識しましょう」とおっしゃっていたので、
以前使っていた科目表をいくつか引っ張り出してみた
(ワタシが級拳士時代に使っていたのは、青い科目表)
拳士なら誰もが持っている科目表
じつはこの科目表こそ、開祖の一大発明といわれている
1947年に開祖によって創始された少林寺拳法が、戦後の日本で爆発的な拡がりを見せたのはなぜだったのか?
そのことを問われた開祖は、次のように答えたといわれている
「少林寺拳法が組織として急進展したことに、とくに秘密はない
が、あるとしたら、科目表を整備したことだろう」
この科目表には、拳士が学ぶべき、技法と思想の順序が明記されている
ここには、新入門者なら、まずこれを学んで、これができたら次はこれ、といった具合に、「誰でも」「ここまで」といった形で、修行段階に合わせて、スモールステップが刻まれていて、
この科目表に従って、稽古を積み重ねていけば、自然と初心者から中級者、中級者から上級者へとステップアップしていける仕組みになっていた!
(1980年代前半の級拳士科目表)
(1980年代後半からの黄色い級拳士科目表)
ちなみに当時は、入門からおよそ1年で初段=黒帯になるのが、ひとつの目安とされ、短期上達もひとつの特徴でした
つまり科目表はこの道を歩む拳士にとってのロードマップ、
いわば修行の地図なのです
この少林寺拳法の修行の道には、道中にたくさんの宝がちりばめられています
その道を一歩ずつ歩みながら、道中の宝を見落とさずに歩くための宝の地図こそが、少林寺拳法の科目表だと思ってください
(こちらは現行の科目表と、そのひとつ前の科目表)
道場という宝の山があり、科目表という宝の地図も揃っているのが少林寺拳法のヒミツといってもいいでしょう!
あとは一歩踏み出し、自ら主体的にその山にのぼりはじめるだけで、多くの宝を手にすることができるのです
ぜひ勇気を出して、門を叩き、この春少林寺拳法をはじめてみてください
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106』