昇格考試は禅の修行そのもの(新有段者誕生) | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

9月1日に行われた昇格考試で、

我孫子道院の中学生拳士、T・O君が准拳士初段に合格いたしました!

 

これで、晴れて黒帯の仲間入り

 

 

昇格考試は、もちろん普段の稽古の延長にあるわけですが、

少林寺拳法の准拳士初段の考試は、実技審査に加え、学科のレポート、そして当日行われる筆記試験もあるので、入念な準備が必要

 

今回のT・O君も、6月から3ヶ月間、受験に向けてスケジュールを組み、計画的に取り組んできました

 

技法でいえば、級拳士のうちに学ぶ法形(技)の数は、剛法と柔法合わせておよそ110技!

これらをすべて見直し、少林寺拳法の哲理、金剛禅の教えも総復習しなければなりません

 

自分は何ができていて、何ができないのか

何が足りていて、何が足りないのか

こうしたことを自らに問い、自らと向き合う昇格考試に向けた準備は、まさに禅の修行そのもの!

 

T・O君もかなり苦戦し、

ラスト一週間は相当プレッシャーを感じていたようですが、

周囲の励ましもあり、当日はなんとか合格

 

翌日、真新しい黒帯を締めることができました

 

 

武道における黒帯は、たしかに大きな目標かもしれません

しかし、黒帯がゴールなわけではないのです

 

武道における、最初の段位が

なぜ一段ではなく初段なのか

 

初段を允可されてからが本当の修行のはじまりであり、

もう一度初心に戻って、精進しなさい

という意味が込められているからにほかなりません

 

指導者としての第一歩を踏み出したことを自覚し、

後進のお手本になれるよう、心新たに修行に励むことが求められます

 

とくに肝心なのは、ここで歩みを止めないこと

昇格考試前、とくにラストスパートは、文字通り全力で駆け抜けたことでしょう

でも、考試が終わったとたんに止まったらいけない

陸上の100m走だって、マラソンだって、ゴールラインを切ってもすぐには止まらない

ダッシュし続ける必要はないが、ジョグはしばらく続けてほしいところ

 

そうすることで、この3ヶ月取り組んできた修練が、数か月後に芽を出して、「黒帯らしくなってきた」といわれるようになってくるはず⁉

 

そうなるまで、キープオンでいきましょう!

 

 

初段の初日は、鎮魂行の主座を担当

 

 

基本のリードもお任せしました

 

T・O君、おめでとう~~~

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『103』