釈尊が最初の説法=初転法輪(しょてんぽうりん)で語られたとされる
仏教の実践的原理「四諦」「八正道」。
じつは釈尊、
大悟のあと、初転法輪の前に、通りがかりの出家者、ウパリに法を説いたのだが、伝えたかったことが伝わらず、その反省から四諦を考え、
「苦集滅道」の順序で、仏教の根本真理を伝えることに至ったという。
ゆえに、四諦は「仏教とは何か」を語るための重要なキーワードになるのだが、なかなか自分の言葉で語るのは難しい……。
正直得意ではないテーマなので、これまであまり法話でも取り上げてこなかったのだが、今回は少林寺拳法の柔法のひとつ、「逆小手」という技法を例に、「四諦」について説明してみた。
・龍華拳 逆小手
逆小手は、少林寺拳法の柔法で最初に習う投技になるが、
初心者はなかなか上手く投げられない。
逆小手ができないことは、
四諦でいえば「苦」(苦諦)にあたり、
できないのには原因がある。これが「集」(集諦 )。
原因を明らかにすればできるようになることが、「滅」(滅諦)
その具体的な方法が「道」(道諦)
なんだと説明しました。
このように四諦の「苦集滅道」の順序には、人に何かを伝えるときの大事な極意が凝縮されていて、日常生活にも応用できると思うので、大いに研究してもらいたいところ。
なお釈尊は、苦しみを「滅」するための具体的な方法として、8つの道「八正道」(はっしょうどう)を説かれています。
「八正道」については、また別の機会に……。
とりあえず、四諦の法話の備忘録として、ここに書き止めておきます。
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『104』