武道的スキー 半日で別人になる!? | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

我孫子道院では、毎年、拳士会主催で「冬季雪上鍛錬」というのを行っていて、

今年も1月26日(日)に、湯沢パークスキー場に行ってきました。

 

 

ご存じの通り、今年は全国的に暖冬で、

豪雪地帯の越後湯沢も記録的な雪不足……

スキー場のHPを見ても、積雪量はわずか20cm!

稼働しているリフトや、滑走可能なコースも約半分と聞いていたので、

あんまり鍛錬(スキー)にならないかも、という心配もあったのですが、

結果はご覧の通り!

 

案じたほどの影響はなく、しっかり鍛錬を積むことができました~

 

 

そもそも、武道家は、

「もっと身長があれば」「もっと体重があれば」「もっと力があれば」「もっと若ければ」

「あの武器があれば」「アレがあれば」……、とないものねだりをしないのが基本。

スキー場でも、積雪が3mのときは、3mの楽しみを。2mのときは2mの楽しみ、1mのときは1m。

そして20cmのときは、20cmという環境を最大限生かして、何ができるのか?

それが試されるのが、武道の修行者というもの。

 

何か制約があるときでも、制約はゲームのルールと割り切る。

そして制約は進化のきっかけ、と思えるようになれたら、本当の強さに近づけたといえるだろう。

 

そういう意味で、積雪20cmの雪上鍛錬は、まさに「武道的スキー」となりました。

 

 

また、いくつか発見も!

ひとつは、積雪20cmでも十分楽しめること。

もちろん、雪質も最高とはいえないし、コースやリフトも限られますが、

その分、ゲレンデや宿、レストラン、道路だって空いています!

それに温泉だって、食事だって余裕を持って楽しめるので、

「一部滑走可」と条件付きでも、ゲレンデがオープンしているのなら、デメリットだけでなく、メリットもあります。

これからスキーを予定している皆さん、参考にしてください。

 

 

 

もうひとつは、子供たちの成長!

初心者の子や、1年ぶりにスキーを履く子供たちは、身体が慣れるまで悪戦苦闘……

だいたい午前中は転んでばかりで、泣きべそ気味だったりするのですが、

お昼を食べて、午後になるとスイッチが入り、別人の滑りに!!!

さすが達磨の子供たち。

午前中、たくさん転んでも、その中から本質を掴み、

たった半日でガシガシ滑れるというのは大したものです。

やっぱり、人は「可能性の種子」なんですね。

 

 

スキーの後は、源泉かけ流しの温泉に入って、疲れをとって、

いつもお世話になっている、ペンションノアで、ご馳走も。

 

 

最後は、JR越後湯沢駅の構内にある「ぽんしゅ館」で、

越後の銘酒の試飲というオプションも!

 

 

(とってもご機嫌な、我孫子道院 女性メンバーの皆さん)

 

 

今年も、大変充実した冬季雪上鍛錬となりました~

 

◆オマケ◆

其の一

ゲレンデで見つけたニホンカモシカ(?)の骨

これも雪不足だから、露出していたのかもしれない……

 

其の二

毎年、裏目に出るJRスキースキーのキャッチコピー

消えるも何も、今年はそもそも雪がない……(涙)

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『110』