龍華会に僧階辞令を授与 | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

4月8日は、龍華会(りゅうげえ)。

龍華会とは、釈尊の誕生日(4月8日とされる)を祝う仏教行事。

灌仏会もしくは花まつりの名称の方が一般的かもしれないが、

少林寺拳法の技法に、「龍華拳」(手、腕をとられたときの逆技、投技 56種)という系統があるので、、我孫子道院では「龍華会」と呼んでいます。

 

今年は、その4月8日、二名の拳士に、僧階辞令を授与しました。

 

(当日の様子。我孫子道院の専有道場がある子之神大黒天は、隠れた桜の名所)

 

この日、僧階を補任されたのは、権中導師のT・A拳士と、新たに少導師となった、M・I拳士。

 

少林寺拳法の資格には、

拳の修行の進歩の度合いを示す「武階」(級位・段位)と、

拳の修行に、精神面の成長度を加え、両者を統合した拳禅一如の修養の段階を表す「法階」(拳士号・範士号)がある。

 

その他に、人づくりによる国づくりを目指す、金剛禅運動の布教者になることを志して、金剛禅総本山少林寺の僧籍に編入された者(希望者)に対して与えられる僧侶としての階級があり、それが上記の「僧階」になる。

 

◆僧階辞令授与式の様子◆

 

僧階は、道院長になるには必須の資格だが、その他の修行者は、あまり必要性・重要性を感じていない資格というのが実情だろう……。

 

しかし、開祖は

「もっとも理性的であり、しかも人間性の深さを究明して、物心両面の安らいを得られる教えは、いろいろの思想や、宗教遍歴を経てきた経験から、釈尊の正しい教えをおいては他にはないと私は考えていた。しかしそれは葬式や法要や読経や祈祷を業としているような、現代の寺院仏教でないことも明らかであった」とし、

釈尊の正しい教えと達磨の遺法、行法を、現代に生かすために、金剛禅総本山少林寺を開基された。

 

また開祖は、

「釈尊の言葉や我々の教典、エッセンスで悪いことは一つも書いていない。ウソも書いていないものにどうして抵抗があるのだろう」

とも述べられている。

「僧階」に何となく抵抗がある人は、もう一度、開祖のこの言葉を読み直してほしい……。

 

 

というわけで、少導師になったM・I拳士、権中導師になったT・A拳士、おめでとうございます。

いきなり、「金剛禅の布教者なんだ」と気張る必要はないので、「いまから、ここから」の精神で、少しずつ勉強していってください。

(拳法と同じで、学べば学ぶほど、興味が湧いてくるものです)

 

◆オマケ

道場の玄関から見た、桜の花……

 

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『104