先ほど、本部より一通の訃報が……
(愛媛県)今治道院の合田清一先生が、昨日、身罷われたとのこと
本部期生49期 大範士九段で、長年、武専別科の主幹として、技術指導の第一人者としてご活躍された、最古参の先生のおひとり
開祖の側近でもあった大先生なので、本来、関東の一拳士のワタシなぞ、お近づきになれる存在ではなかったのですが、2011年にご縁があり、恐れ多くも今治道院まで訊ねていき、合田先生にお目通りがかないました。
じつは、合田先生が、最後に千葉武専にいらした際も、
「せっかくの機会なので、若手指導者を」とご指名いただき、
技法解説の際、お相手の攻者役を務めさせていただいた経験も……
80歳近い年齢だったにもかかわらず、突き蹴りの速さが尋常ではなく、若手並どころか、若手以上のスピードに驚愕したのを覚えています。
剛法だけでなく、柔法も実戦的なシンプル&ストレート、それでいて効果抜群の技でした。
「ワシの技は、半分は合田流だ」とおっしゃっていたのが印象的
そして技は厳しいが、お人柄は本当に温かい先生でした。
今年のお正月、新春法会で帰山した際、「今年で85歳になる」とおっしゃられていたので、「いつまでもお元気でいてくださいね」と言うと、「おお、ありがとう。でも、身体だけは丈夫なんじゃ」と、いつもの笑顔で……
最後にお目にかかったのは、今年の道院長研修会の開祖忌法要
直弟子どころか、孫弟子、曾孫弟子でもありませんが、憧れの先生のお一人でした。
再来年の、少林寺拳法創始70周年大会までは、お元気でいらっしゃると思っていたのに、開祖のもとへ旅立たれてしまうなんて……
4年前には、月刊秘伝の特集記事にも取り上げられていました
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ワタシがお聞きした、合田先生のお言葉をいくつか紹介させていただきます。
「少林寺拳法を好きになって、夢中になって、数をかけること。そうしたら絶対強うなる。それは私が保証する」
「禅拳一如ではない、拳禅一如だ。愛力不二じゃない、力愛不二で力が先だ」
「(後進拳士に)私が声をかけるだけで喜んでもらえるなら、何ぼでも声ぐらいかけますよ」
(※合田先生は、本山に帰山した際、極力見知らぬ拳士に声をかけていた。かつて、我孫子道院が本山での帰山合宿を行った際も、帰山拳士が修練している会場に、わざわざお越しになって、声をかけてくださるというサプライズもあった!)
少林寺一筋の85年の人生
たくさんの指導者を育て、全国の多くの拳士に慕われてきた合田先生に再合掌
合田先生、本当にありがとうございました
心から、ご冥福をお祈りいたします