先週の土曜日(10月17日)、
我孫子道院において、千葉県教区の達磨祭を執り行いました。
(達磨大師は、いまからおよそ1500年前に、
インドから中国河南省の嵩山少林寺に渡り、
釈尊の正しい教えと、その行法(座禅行・易筋行=拳法)を
伝えたという人物で、金剛禅総本山少林寺の本尊でもあります。
達磨祭は、その祖師達磨大師の命日(10月5日)の前後に、
達磨大師を礼拝し、その遺徳を偲んで法要を行うと共に、
拳士一人ひとりがいっそう拳禅一如の修行に精進し、
「達磨の子」として七転び八起き、不撓不屈の精神と
本当の強さとやさしさを身につけることを互いに誓い合う行事です)
千葉県内の12の道院・支部から、所属長8名を含む、35名の拳士が参集
大変豪華な顔ぶれで、価値ある時間を過ごすことができました。
(今回の導師は、千葉県教区 教区長の森先生)
奉納演武は、法器(仏具)である、錫杖を使った技法群である錫杖伝の演武
少林寺拳法は、無手の護身術が建前だが、手足の補助として、僧侶にふさわしい各種法器の技も伝わっている。
錫杖は、その代表格
(ありがとうございました)
“祭り”は、こじんまりやっても楽しくありません!?
お忙しい中、万障を繰り合わせて、これだけの拳士にお集まりいただき、
盛大な達磨祭ができたことを感謝します。
こうして、簡素にして厳粛な儀式が終わった後は、
達磨祭第2部として、「錫杖伝祭り」(!?)を実施
錫杖伝は、少林寺拳法の三法(剛法・柔法・整法)、二十五系の技術体系のひとつ
”金剛伝”(錫杖・半棒)に属する技法
しかしながら、科目表には載っていない技術なので、伝承者が極端に少なく、学ぶ機会もなかなかないというのが実情で……
(厳密にいうと、六段を允可されたものが、准範士になるための課題として、「金剛禅の法器(錫杖、如意等)の意義と用法の研究」と、科目表に記載されている)
今回ご指導いただいたH・K先生は、
そんな錫杖伝を、開祖が直接錫杖伝の技法を指導した、直島の上田先生の技法を学んだ数少ない指導者のおひとり
その上田先生直系の錫杖伝を、基礎から丁寧に学ばせていただきました。
はじめは、道場の中で修練していたのですが、長い棒(六尺棒)をより安全に振る(打つ・突く)ために、子の神大黒天の境内を拝借して、合計2時間半、たっぷり勉強させていただきました。
有段者でも、これまで錫杖伝には無縁だった人にとっては、なかなか難しく、戸惑いながらの稽古でしたが、思い通りに動けないのが、悔しくも面白く、休憩時間も忘れて、夢中になって楽しめました。
(H・K先生、本当にありがとうございました)
少林寺拳法の修行と行事は、なんといっても楽しくやるのが大前提です。
行事にしても、形式のみに流されず、修行目的を再確認し、連帯感を高め、なにより参座(参加)することが楽しく、意義のあるものにしていかなければなりません
そういう意味では、今回の達磨祭にお集まりいただいた方々は、皆さん、とてもいい笑顔でお帰りになられたので、大成功だったと思います。
これからもいろいろ困難はあるでしょうが、達磨大師を見習って、楽しみながら修行を永続していきましょう。
ちなみに、この次の土曜日、10月24日は、我孫子道院単独の達磨祭です
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『111』