一人ひとりが主催者(2014年夏期合宿 二日目) | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

◆合宿二日目(7月26日 土曜日)


午前6時起床

(写真はその直前の様子)



(柔法マットを敷いて、雑魚寝です)



早寝した人にも、夜中までワイワイやっていた人にも、平等に朝はやってきます

なので、鎮魂行と同じく“打棒”で起床  バッシーン!

(さすがに、「あー!」と気合を発して起き上がる拳士はいませんでした(笑))



洗顔、身支度、トイレを済ませたら、さっそく全員で、朝食づくり

朝のメニューは、ご飯とトン汁(納豆・海苔付き)


そして、8時過ぎから、

今回からの新しい試みである「拳士会タイム」


この時間は、ワタシ(道院長)は口出しせずに、

幹部拳士たちを中心に、拳士たちにやりたいこと、やってみたい修練を考えてもらって、活用してもらいました



その結果、出てきたのが、コレ(↑)

柔法マットを使った、柔法の運用法(?)

少年部は、後半、相撲大会となってしまったので、

一般部には、合宿の疲れを解消すべく、簡単な“整法”(身体調整法)を指導しました


そのあと、9時半からは鎮魂行

実技は、基本をみっちりやったあと、

柔法マットを使って、受け身をかなり重点的に……

休憩を挟みつつ、12時半まで資格別修練、演武発表を行って、夏期合宿の修練を終えました




修練を終えても、まだまだパワフルなそのわけは……






お待ちかねの「流水麺」(流しそうめん)が控えていたから!


(そうめんをゆでたり、薬味を切ったり、めんつゆを用意してくださったのは、少年拳士の保護者の方々。ご尽力及び各種の差し入れ、ありがとうございました)


みんな夏バテ知らずで、すごい食欲

拳士のご家族も加わってくださったこともあり、ゆでてもゆでてもそうめんが足りなくなるほどでした


かくして、2014年の夏季合宿も、めでたく無事に大団円



食事の用意・後片付けをはじめ、何から何まで手作りの合宿なので、手間はかかります

また、24時間以上、一緒に過ごすことで、いつもの修練とは違う、自分の地の部分も試されます


ゆえに、今回の合宿を通して、拳士に問いたかったのは、

「ただの参加者で終わらないこと」


一人ひとりが主人公であることは、日ごろの修練でも同じだが、

合宿に関しては、日程表の指示に従って行動するだけでなく、

一人ひとりが主催者になったつもりで、

考え、行動してもらいたかったというわけです


つまり合宿生活では、やることがたくさんあるので、

大人も子供も、「これでOK」「自分の仕事は終了」という線がありません

言われたこと、指示されたことをきちんとやるのは当たり前

70点が合格ラインなら、70点をクリアすればOK、ここまででOK、といった考え方は、合宿においては「ただの参加者」にすぎないのです……。


そういう意味で、「一人ひとりが主催者」という難しい「公案」を示していたわけですが、

一般部の拳士は、趣旨を深く理解してくれた方が多く、献身的に活躍してくれました

(素晴らしい修行の成果といえますし、諸拳士が骨身を惜しまなかったので、いい合宿になりました 感謝)


一方、少年部も高学年の子は、お兄ちゃんお姉ちゃんとして、後進の面倒をよく見ていましたし、

低学年の子も、自発的に動ける子が多かったです


技法の修練も、初日の最後と、2日目の最後の演武を見比べると、大きな進歩がみられましたし、何よりこの猛暑の中、無事に過ごせたことは大成功だったと自負しています


拳士にとっても、いい思い出であればいいのですが……


合宿で高まった連帯感を維持したまま、今年の後半も楽しく、熱く、乗り切っていきましょう


協力していただいた門下生一同と、ご理解とご支持をいただいた保護者各位、そして会場を提供してくださった、子の神大黒天に、心から謝意を表します


ありがとうございました




本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106』