「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」
これは宮本武蔵の五輪書に出てくる有名な格言です
「鍛」は基礎が定着するということ、「錬」は一つの道として揺るぎなく完成すること。「鍛」には千日(約3年)を要し、「錬」には万日(約30年)を要するという意味だそうです
万日=30年……
ご存知の通り、少林寺拳法では、入門期生を一ヶ月ごとにカウントしていて、ワタシの入門は423期
登録上は、1984年6月5日付の正式入門で、つまり昨日でちょうど少林寺拳法生活30周年を迎えたわけです
それなら! ということで、昨日は先達・有志とともに、30thアニバーサリーの祝宴を行ってきました!
しかしながら、主役はワタシではありません
法縁のある方を見まわしたら、今年入門50周年、40周年、30周年という方々が、けっこうおられましたので、それではみんなで集まりましょう、となった次第です
集まったのは次の方々
左から、
この会の音頭をとってくださった西船橋道院 道院長・阪井聡司先生(302期 1974年5月入門)
厚生労働省支部・部長 小林英司先生(422期 1984年5月入門)
野田中里道院 道院長・故 磯貝利夫先生(301期 1974年4月入門)の奥様
流山道院 石井宏明師父(201期 1965年12月入門)
東京歯科大 監督・鈴木慎二先生(186期 1964年9月入門)
ワタシ(423期 1984年6月入門)
整理すると
鈴木先生が、今年9月で50周年
阪井先生と磯貝先生が、一期違い(一ヶ月違い)で、この春40周年
小林先生とワタシが、これまた一期違い(一ヶ月違い)で、ちょうど30周年
(石井師父は、来年50周年!?)
このうち、阪井先生と磯貝先生は、ワタシと千葉武専の同期でありまして、研究科修了まで10年間、同級生として学ばせていただきました
小林先生は、ワタシと同い年で、入門も一期違い
ともに“若手の最年長”として、汗を流してきた同志です
また、小林先生は石井師父の流山道院出身で、流山時代は同じく流山道院出身の磯貝先生と組んで、地域を代表する高段者演武のエキスパートとして鳴らしてきた方です
そしてもう一方……
こちらの写真の中央の家中勉先生もご紹介
家中先生は、明治大学少林寺拳法部のOBで、少林寺拳法関東学生OB連合会 前会長でもあり、今回の祝宴会場だった「す吾六」のマスター
この家中先生も241期で、この春入門45周年とのことでした!
当然ですが、このメンバーの中では、ワタシが一番若輩です
一番近い、小林先生とは一期=一ヶ月違いなんですが、ワタシの記憶が確かなら、ワタシは1984年の6月ではなく、4月から道場に通っていたような……
でも、昔は入門を申し出ても、すぐに入門が許されたわけではなく、まず仮入門期間があるのが普通でした
前出の鈴木先生にいたっては、正式に入門するまで1年間も道場に通い続けたそうです!!!
う~ん、それにしても30年か……
武蔵の言うとおり、「一つの道として揺るぎなく完成すること」という境地には程遠いことは確かですが、少林寺拳法を続けてこれて、本当によかった
振り返ってみると、
30年前、いまは無き(?)東京本郷支部道場に入門
20年前、我孫子道院に転籍
10年前、五段位を允可、そして我孫子道院 道院長を拝命
そして今年は、道院長10年目
素晴らしい法縁に恵まれ、素敵な少林寺拳法生活を送ってくることができました
こうした法縁に恵まれたことを心から感謝いたします
先の武蔵の言葉も、継続的な努力・精進の大切さを説いた訓えですが、40年目を目指して、ますます精進を重ねていきたいところですし、指導者として、この何年修行をしても尽きることのない少林寺拳法の魅力と本質を、正しく後進に伝えていくことが使命だと考えております
先日の道院長研修会で、四国に行った際も、開祖の直弟子の大先生から、次のような開祖法話をお聞きしました
「修行とは己を磨くこと。最初から純金だったら磨くことはない。ワシを見たらわかるやろ。ワシは一所懸命自分を磨いてメッキしてきたぞ! 剥げないようなメッキになればいいんじゃ」と……
ワタシからすれば、開祖は間違いなく純金ですが、ワタシ自身は修行を重ね、メッキを重ね、磨き続けるしかありません
怠らずに励みますので、今後ともご厚誼のほどよろしくお願いいたします
再拝 再合掌
◆オマケ◆
今回の祝宴の会場となった、家中先生の「す吾六」
JRの最寄駅は錦糸町ですが、お料理が抜群においしく、
あの横綱白鵬もご贔屓にしているお店
http://www.su569.com/index.html
拳士の皆さんに、一押しです
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『108』