昨日は、今年最後の千葉武専&昇格考試
我孫子道院からは、S拳士とI拳士が、少拳士二段を受験しました
じつをいうと、門下生が二段を受験するのはかなり久しぶりのこと……
ここ数年、「そろそろ昇段試験を受けてみないか」と、何人かの有段者に声をかけてきたのですが、なかなか前向きな返事をもらえず、だいぶ間が空いてしまいました
少林寺拳法に限らず、武道に入門した人にとって、初段=黒帯は大きな目標であるのは間違いない
しかし、それだけに初段になると、熱意が薄れてバーンアウトしてしまう人が少なくないようで……
初段の「初」は初心の「初」
初段を允可されてからが、本当の修行の始まりで、ここからが面白くなっていくところなのに、そのことを気づく前に稽古から遠ざかっていってしまう人がいることは、何とももったいないとしか言いようがない
去年の千葉県の昇格考試の受験者数のデータを見ると、
二段の受験者数は、初段の受験者数のおよそ1/4程度……
いささか乱暴に言ってしまえば、せっかく黒帯になっても、二段まで修練を続ける人は、4人にひとりぐらいしかいないということ
なんともさみしい限りです
そういう意味で、このたびS拳士とI拳士が、初段允可後に訪れる壁(?)を乗り越え、今回の受験に臨み、晴れて合格したのは誠に喜ばしいことです
こうして少拳士二段になれたのも、
本人の努力もさることながら、先賢、先達、環境、そして後輩や家族、友人、職場といった多くの支援があってのこと
そうした周囲の人々に十分感謝して、早く新しい資格=少拳士二段に見合う、技量と識見、そして指導力を身につけてください
「少林寺拳法では、允可を受けてから、その資格にふさわしい力を得るための修行がはじまる」と多くの先輩方がおっしゃっています
自己確立と自他共楽、そして遠く人間完成を目指していれば、二段なんてパッシングポイント!
道に迷うこともなく、スランプになったり、歩みが減速することもないはずです
開祖も
「初段や二段で満足するな。少林寺拳法はまだまだこれから日本に広めなくてはいかんのだ。小さな満足より、大きな志をもってみんか。君たちも指導者になれ」と、檄を飛ばされていたそうです
S拳士、I拳士、合格おめでとう!!
しかし、修行に終わりはありません
二人の今後ますますの精進と研鑽を期待します
懐かしの「助教」と「助士」の袖章
ワタシは、少拳士二段になったとき、「助士」の役職を拝命し、この袖章をいただきました
「助士」とは、
原則として武専在籍者もしくは武専修了者、または毎年本山が開催する講習会を受講した准拳士以上、少拳士以下の拳士で、本山に役職任命上申書を届け出ている者
(「助教」は同条件で、中拳士三段以上の者 卍の胸章も赤卍となった)
※各役員は常時(毎月過半数の出席)参座し、指導育成にたずさわる者で、
人数は若干名(ひとつの道院・支部で3名を越さないこと)
いまは任命上申の手続きも、袖章もなくなってしまったが
(個人的には、ぜひとも復活してほしいと願っている)
S拳士もI拳士も、これからは我孫子道院の「助士」だと思って、励んでください
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『103』