活法入門!? | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

先日の稽古の中で、ふとしたことから、活法の話をさせてもらいました


開祖ご自身が、「少林寺拳法の最大の特徴は、東洋医学の神髄である経脈医法にもとづいて技が組みたてられていること」と明言しているとおり、少林寺拳法の技法は当身を非常に多用する


しかし、当身は活法と表裏一体で覚えないと危険なので、活法の概論だけは知っておいてもらおうと、その“さわり”の部分を説明してみた


まず活法とは何か


開祖が著した「整体医法秘譜」によると

「活法とは、当身技又は急所の打突、窒息、首締、溺水等のため仮死或いは人事不正に陥入ったものを蘇生させる方法である」とのこと


時代劇などを見ていると、サムライが気絶した人の背中に膝を当て、気合とともに“活”を入れ、気絶者が息を吹き返すシーンが出てくるが、活法とはまさにアレのこと


前記の「整体医法秘譜」を見ると

少林寺拳法に伝わる活法は、次の7種類に集約されている


・第一活法 「心愈の活」

・第二活法 「神道の活」

・第三活法 「丹田の活」

・第四活法 「金的の活」

・第五活法 「脳活」

・第六活法 「脾愈の活」

・第七活法 「水活」


このうち「心愈」と「神道」と「丹田」と「脾愈」は、それぞれ“活”を入れる、ツボ(経絡秘孔)の名前

「金的の活」は、男子最大の急所に当身が入ってしまった時の対処法で、「水活」は溺死者(仮死)を蘇生させるための活法


ワタシ自身、活法は決して詳しいわけではないのだが、

いざというとき、道具も施設も不要で、困っている人を救える可能性がある技術なので、「不殺活人」を本旨とする少林寺拳法の拳士としては、基礎教養として心得ておきたいところ

(仮死者に対する活法は、早ければ早いほど蘇生するチャンスが大きい!)


上記のうち、「脳活」「神道の活」「金的の活」は、

去年の月刊秘伝10月号で、本部の整法・圧法専門委員会の濱田先生が解説しているので、まずはこれらを参考にしましょう


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あとは、武専本校(日本少林寺武道専門学校)の卒業生である、S・パリッシュ著の下記の二冊なども参考になるかも……

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ワタシも人に教えるほどの知識や経験があるわけではないので、詳しい人にもっともっと教わりたい……

みんなで研究いたしましょう

本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105