本当の強さとは、裸になったときの強さ (師走の新入門) | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

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我孫子道院 道院長のブログ

2012年も、あと約3週間となった昨日、

我孫子道院では、また新たに、2名の入門者を迎え入れることができました


今回入門してくれたのは、小学5年生と3年生のM兄弟

これで、10月、11月、12月と3カ月連続、5人目の新入門者です


入門動機は、礼儀作法や集中力、etc.とそれぞれいろいろありますが、

共通しているのは、「身心ともに強くなりたい」、とくに「心の強さを求めて」ということでした


「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない」

という、少林寺拳法の「力愛不二」の教えそのままのような、フィリップ・マーロウ(作者はレイモンド・チャンドラー)の名セリフではありませんが、昨今のわが国は、新自由主義が台頭してきた結果、ますます「強くなければ生きていけない」時代になってきてしまった感があります……


しかし、いつの時代も「強くなりたい」という願いは、万人共通の本能に近い欲求であるのは間違いありません


少林寺拳法は、その欲求に応える最良の手段だと確信していますが、

少林寺拳法の目指す本当の強さとは、物理的な力の強さ、腕力、技術力ではありません


開祖曰く

「本当の強さとは、裸になったときの強さ」であり、「いざというとき、身一つで、素手で身を護れる自信が養えればよい」とのこと


つまり少林寺拳法の言う本当の強さとは、

相手を倒す強さではなく、良いことはいい、悪いことは悪いとはっきり言える、しっかりした自分、頼れる自分、生きる力のことであり、

修行を通して身心を磨き、自惚れでない自信と勇気と行動力を身につけること

それが少林寺拳法の目的です


また、少林寺拳法とは、仲間とともに、自分の可能性にチャレンジする道でもあります

「(修行すれば)自分も強くなれる」と、信じられたからこそ少林寺拳法の門を叩き、入門されたわけですから、その自分が信じた自分のの可能性を信じて、仲間とともに精進し、ぜひ本当の強さ=自惚れでない自信を得られるようになりましょう


ワタシも精一杯、指導し、手助けしていきますので、どうぞよろしく


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本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』