武専 体験入学 | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

今日は2月度の千葉武専の日


少林寺拳法には、誇るべきシステムがいくつもあるが、なかでも月に一度、北は北海道から南は鹿児島まで全国37会場で開催される学びの場=禅林学園武道専門コース(旧 日本少林寺武道専門学校別科)、略称「武専」のような優れた仕組みをもっている組織は、武道界広しといえども、少林寺拳法以外は寡聞にして知らない


「武専」は文字通り、少林寺拳法の指導者養成を目的に1952年に設立された専門学校で、予科2年、本科2年、高等科3年、研究科4年の計11年の長きにわたり、少林寺拳法の技法と教えを学ぶことで、生徒はちょっとずつちょっとずつ一人前の指導者に近づいていく


この武専の開校の趣旨について、開祖は次のように語っておられる

「(本校は)不屈の精神と強健なる肉体を錬成し、東洋道徳を基調とする穏健中正なる思想を涵養することを目的とし、(中略)将来斯道の中堅幹部を志す人々に指導者として必要なる深い教養と高度の技術を与えるとともに、拳禅一如、自他共楽の妙境を会得せしめ、以て社会の福祉に寄与できる、指導者的社会人を育成するにある」


なんという高い志!!


ワタシが思うに、この武専があるからこそ、志さえあれば、発展途上の人間でも、道院、支部を開設でき、己の未熟さを自覚している道院長・支部長が、武専で学びながら、後進に教えるというスタイルが確立したがゆえに、少林寺拳法は短期間に全国規模に発展していくことができたのではなかろうか


「教わる人(師)なくして、教えることはできない」

これは自分が道院長になって、心底実感していることだ


素人は「戦略」を語り、プロは「兵站」を語るという格言があるが、

仕入れをしない商店は、早晩品切れになる



指導者=パーフェクトである必要はないし、パーフェクトでないことを恥じる必要はない

品切れる前に、仕入れることが肝要なのだ


「武専」は、その仕入れのための“卸売市場”の役割を担っていると思えばいいだろう


卸売市場なので、エンドユーザー(初心者・部外者)は入場(入学)できないが、去年から少林寺拳法の一級以上(中学卒業以上)なら、入学できるようになり、さらに「一日体験講座」というのが開設された(ちなみに、2010年度以前は、有段者でなければ入学できなかった)


この「一日体験講座」は、武専に一日参加すれば、出席証明カードがもらえ、年間7回以上出席し、あとから入学金・授業料を納入すれば、次年度は予科2年生に進級できる新制度


4月から始まる2012年度の武専の入学手続きの締め切りが、2月末までと迫ってきたので、来年度の入学者を一人でも増やそうと思い、今日は入学資格のある門下生を2名、この新制度を利用して一日体験入学させてみた


結果は……

まずまずの好感触

とくに、補講の時間が充実していたとのこと

(一休さん、ありがとうございました)


彼らが2012年度に、正式入学してくれるかはまだわかりませんが、少なくとも「一日体験入学」のリピーターにはなってくれることでしょう


来月の千葉武専の派遣教師は、禅林学園本校の山崎博通理事長ですので、来月は今月の体験入学者2名と、今月体験できなかったもう2名の入学資格を有する拳士を体験入学に送り込んで、ダメ押ししたいと思います(笑)


予科一年生でも、体験入学のままでもいいので、4月から一緒に武専に通う拳士が増えるといいな~


本日、ご指導くださった派遣教師の萩原先生をはじめ、予科一年を担当されたトミー拳先生、補講を担当してくださった一休先生、そして暖かく迎え入れてくれた予科の生徒の皆さんをはじめ関係各位に厚く御礼申し上げます


彼らが入学してくれたら、それは皆さんのおかげですので、いまのうち「ありがとうございました」といっておきます!?


再合掌


本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『106』