8月、9月、10月と3ヶ月連続で新入門者を迎えることができた我孫子道院に、今月も新しい仲間が加わりました
今月、我孫子道院の門をたたいてくださったのは、20代の社会人Tさん
Tさんは、高校支部に入門し、三級(旧科目表時代)まで修行されていましたが、高校卒業とともに休眠となり、このたび10年ぶりに現役復帰となりました
受験、就職、結婚、引っ越し、etc.で、一時道場を離れることがあっても、心のどこかは途切れることなく少林寺拳法とつながっていて、機が熟せば、再び道衣の袖に手を通したい……
少林寺拳法には、そうした潜在的な拳士がたくさんいるように思えるし、それもまた少林寺拳法の特徴といえるのではなかろうか
老若男女を問わず誰もが学べる少林寺拳法だが、
少年部は「育てる少林寺拳法」
青年拳士は「鍛える少林寺拳法」
壮年拳士は「養う少林寺拳法」
と、その修練には、いろいろなアプローチと目的があり、それぞれ異なる魅力を持っているので、何年修行しても尽きることのない興味がある
と同時に、ブランクがあって復帰した人にとっては、以前は気が付かなかった少林寺拳法の魅力と出会え、それが新たなモチベーションになっていくケースも多いはずだ
いずれにせよ、せっかく少林寺拳法とのご縁があり、この道を学ぶ機会に恵まれたのなら、たとえ断続的であっても修行を続けてほしいと思っているので、Tさんのようなカムバック拳士は大歓迎!
とくに学生時代に部活で少林寺拳法を学んでいた皆さん、
学生時代に十分情熱を燃やしたので、もう満足と思っていませんか?
社会人になって初めてわかる少林寺拳法の良さもたくさんありますし、人の親となった日には、子供とともに学んで、伝えたい要素がたくさんありますよ!
機会があれば、ぜひ一度近所の道院をのぞいてみてください
学生時代に気が付かなかった少林寺拳法の魅力を発見することで、自分の成長ぶりを実感できるチャンスです!?
というわけで、ワタシもTさんの期待にこたえられるように稽古を工夫していきますので、一緒に大人の少林寺拳法を楽しみながら精進していきましょう
稽古初日にTさんが着てきたのは、懐かしい卍胸章の道衣でした
(10年前の道衣だから当たり前ですが)
技も教えも当然10年前と同じですが、一般部の資格が六級からになっていたり、それに伴い科目表や読本が変わっていたり、会員証(身分証)が廃止になっていたりと、細かい変化はいくつかあって、Tさんも少々気にしていました
なかでも一番驚いていたのは、「卍」→「ソーエン」へのシンボルマークの変更!!
(さっそく、新しい道衣を注文してくれましたが、予想外の出費をさせてしまってスミマセン)
現行の統一ロゴマーク(ソーエン)になって、6年半……
いまの我孫子道院の門下生も、大半は「ソーエン」になって入門してきた拳士なんだよな~
自分が入門した時を思い出すと、
まず見学→ジャージなどを着て、体験入門
それから先生に正式に入門を申し出て、めでたく入門が許され、それからやっと道衣を注文という流れだった
だから入門しても最初の2~3回は、ジャージで参座
その間、「早く道衣が着たいな~」とず~と思っていた記憶がある
そして、1~2週間して、ようやく道衣が到着!
でも道場で受け取って、そのまま洗濯もせずに着たので、ごわごわでパリパリ
完全に「ピカピカの一年生」状態で、何となく気恥ずかしかった思い出が……
それより、決定的だったのが、新品の道衣には「卍の胸章」がなかったこと!!
自分以外の先輩拳士の胸には、先生の橙色を筆頭に、赤、黒、緑のカラフル(?)な卍が付いていて、それが何ともかっこよく見えて……
それだけに、受け取った道衣を洗濯して、母親に卍胸章を縫い付けてもらった時はうれしかったな~
「これでやっと拳士の仲間入りができた!」って実感が湧いてきたことを覚えている
(若いころは、ワタシも形から入るタイプだったのか?)
でも、それだけ少林寺拳法に入門できた喜びが実感できたことは、ワタシにとって本当にいい思い出になっています
当今の新入門拳士は、袖章が当時の胸章代わりということになるわけだが、思い入れの強弱に差があったとしても、ワタシの追体験をしている人もいるのでしょうか?
ちょっと懐かしかったので、現在の公認道衣と、袖章、そして6年前に使っていた卍胸章を並べて、一枚写真を撮ってみました
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』