第一回 武専課外授業 「むずかしい」と「おもしろい」の関係 | 身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

身体からの悟りを目指して ~ 少林寺拳法

我孫子道院 道院長のブログ

10日の日曜日、

毎月一回開催される、指導者のための勉強の場、「武専」(※)が、東日本大震災の影響で、休講になってしまった

(※ 禅林学園 武道専門コース 旧 日本少林寺武道専門学校別科のこと)


しかし、毎月の武専開催時におこなわれている県連の支部長会議(今月からは、拳友会代表者会議という名称になるそうです!)だけは、千葉県も被災県であったので実施するということで、千葉武専の会場になっている体育館に集まりました


でもせっかく集まったのに、会議だけではもったいないということで、有志と我孫子道院に場所を移して、「武専課外授業」と称した勉強会を実施しました


参加したのは、道院長が3名、実業団の部長が2名、そして我孫子道院の門下生が6名の11名


そして講師は、千葉武専の研究会をご指導していただいている、S先生をお招きしました


S先生の技法は、ワタシが「これぞ、少林寺拳法の高段者のワザ!」とイメージしていたとおりの技法なので、毎月の武専で教わるたびに、「一歩でも近づきたい」「ちょっとでも盗みたい」と真剣に取り組んでいる


にもかかわらず、なかなかS先生の見事なワザは盗みきれない!


そこでS先生にお願いして、何度も何度もワザをかけていただくのだが、S先生のワザはじつに鮮やかで、鮮やか過ぎるがゆえになかなか自分のものにならない……


正直、悔しいほど自分の技量と差があるのだが、先生に教えを受けているときは、「むずかしい~」「???」となりながらも、とっても楽しく、明るい気分になっていく


「上手くできないのに、おもしろくてたまらない」

これが武道の修行に限らず、ものを学んでいく過程で、一番モチベーションが高まっていく瞬間ではないだろうか


先達に教えを乞うことで、「まだまだ先は長いんだよ」ということが、身に染みてわかる

それは悔しい反面、自分にとって未開の領域があるということの気づきであり、自己の可能性の発見でもある。そしてそれを開発するおもしろさに出会えたからこそ、明るく楽しい気持ちになれるのだろう


少林寺拳法とは別の分野で、ワタシが師事しているT先生は、

そうした「難しさ」を楽しんでいる境地は、「自分という存在の真理にであった人の反応」だと分析されていた


モーターレーシングの世界では、よく冗談交じりで、「教えてやろう、ユーとミーの違いを」といって、後進に腕の違いを見せつけてやることがあったのだが、いま考えると、あれはあれでとってもすばらしいことだったのではと思えてくる!?


先達が身をもって「キミ達が学んでいることは、終わりのない世界なんだよ」と教えてくれる

そして後進は「終わりがない」=「可能性は無限に広がる」ことを学んで、感動する

なぜなら可能性が無限なら、法にかなっている範囲であれば、誰かのコピーである必要はないわけだから

ゆえに、この道は一生をかけて学ぶ価値があると確信が持てるようになる……


それを教えてくれるのが、師であり、先達であるわけだから、

師とは本当にありがたい存在だ


というわけで、来月もまた武専課外授業の開催を画策したいと思っている


法縁有志の皆さんも、ワタシと一緒に「むずかしいけど、面白い!」世界に浸かりましょう!!




楽しい、楽しい、課外授業の様子

当日、我孫子道院のある子の神大黒天の境内は、桜が満開!!

お花見こそできませんでしたが、明るい雰囲気がさらにプラスされました



本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『109』