開祖 宗道臣先生は1911年2月10日に、いまの岡山県美作市で生まれたそうだ
現在、かの地には「美作市少林寺拳法記念館」が立てられ、そこに開祖の生家が移築され、記念碑や開祖の銅像も立っている
4月2日には、同市で開祖生誕100年のイベントも開催されることになっているが、
まさに今日こそ、その開祖生誕100年の日
年末から、「2011年は開祖生誕100年の年!」とさんざんアナウンスしてきたのに、じつは道院としては、イベントらしいイベントを、何も計画してこなかった……
(反省!)
というわけで、いまさらながら、門下生各位には、今日はそれぞれ自宅で開祖語録を読み直したり、教範その他の開祖の著書を読み返すことを提案したい
なかでもワタシがとくにおすすめしたいのは、
なんといってもカッパブックスの
「秘伝 少林寺拳法」
歯切れが良くて、読みやすく、ぐいぐい引き寄せられる内容で、それでいて少林寺拳法の教えと特徴、成り立ちと開祖の主張がすべて詰まった構成で、日本の武道・武術関連図書では、宮本武蔵の五輪書に次ぐ、大ベストセラーになった好著といえる
余談だが、宮本武蔵も開祖と同じ岡山県の美作市の出身
ワタシは10年ちょっと前に、仕事でTIサーキット(現 岡山国際サーキット)に出張した際、どさくさにまぎれてサーキットを抜け出し、前記の「少林寺拳法記念館」を訪ねたことがある
その周囲は、そういってはなんだが、開祖の幼少期、いや宮本武蔵の時代から、時が止まったままようなすごい田舎で……
(もちろん道路は舗装されているし、電線や電信柱もあるが、それ以外の田んぼや森は、平成の日本とは思えないような景色だった)
しかし、そんな美作市から、武道・武術史に残る、偉大な「剣聖」と「拳聖」を2人も輩出しているというのは、興味深い
それより、いまはカッパブックスの話
ご多分にもれず、ワタシもカッパブックスの「秘伝 少林寺拳法」を読んで、少林寺拳法を知り、入門を決意した拳士のひとりである
そういう意味で、この本は間違いなく、ワタシの人生を変えた一冊といえるだろう
それゆえ、個人的には「読本」で学科を学ぶことも肝要だが、それ以上にこのカッパブックスを精読することが、拳士として必須だと考えていて、我孫子道院の門下生には、初段を受験する前に必ず貸し出して、読んでもらうようにしている
なにより、他ならぬ開祖ご自身が、
『本質をつかむことが大切だ。そのためには教範やカッパブックスの「秘伝 少林寺拳法」を読もう。丸暗記できるぐらいになろう』 (1969年本部武専)
と法話でおっしゃられていたぐらいなのだから、カッパブックスは拳士必読!
2月10日はカッパを読もう!
ワタシの蔵書のカッパブックス「秘伝 少林寺拳法」
昭和58年1月30日発行の63刷目!!
かなり読み込んで、くたびれてはいるが、“絶版”となってしまった今では、我が家の家宝のひとつ
ちなみに、我孫子市民図書館の蔵書にも一冊あるので
(じつはワタシが寄付したもの(汗))
我孫子市民、もしくは我孫子市内にお勤めの方は、図書館で借りて読むことができます
(ワタシの秘蔵の“新本”を寄贈したので、本のコンディションは、ワタシの蔵書よりずっと上です。開祖生誕100年記念になんとしても復刊してもらいたいところなのだが……)
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『105』