前回のブログで、携帯型ゲームと子供の姿勢について、問題提起をさせていただいたが、
昨日のニュースを見ていたら、
F1で史上最多、7回のワールドチャンピオンに輝いている「皇帝」ミハエル・シューマッハが、シュミレーターを使うと、気分が悪くなるなることがあり、長時間シュミレーターを使用することができなかったのが、2010年の不調の原因という記事を見つけた
(現代のF1は、実走行テストの回数が厳しく制限されているので、各チームは精巧なシュミレーター(つまりバーチャルゲーム)で、データの収集や基本的なセットアップをおこなっている)
要するに、皇帝シューマッハは、バーチャルだと車酔いになる
というハナシ
これをどう見るか?
「情けない」「シューマッハもやはり老いには勝てない(42歳)」etc.という意見もあるだろうが、
ワタシ自身は皇帝肯定的に捉えている
つまり、どんなに精巧なシュミレーターでも、実車とバーチャルではまったく別モノであり、それが精巧であればあるほど、実車との違和感が気になってくる
感性が豊かなドライバーほど、そのギャップに悩まされる→気持ちが悪くなってくるのではなかろうか?
(実車もゲームも得意というドライバーは、無意識に両者を完全に区別して、対応できているということではないだろうか)
つまり、シューマッハの身体性が優秀だったがために、バーチャルでは車酔いになったというのが、ワタシの見方で、
逆にいえば、彼の優秀性は、真に優秀な身体の知性に支えられていた証拠といえるのではないだろうか
何より肝心なのは身体性
そして、バーチャルはその身体性を失わせる強力無比な装置であるので、
もし、現代F1にシュミレーターが必須不可欠の存在だとするなら、ドライバーはシュミレーターを使用する何倍もの時間を、身体性を磨く取り組みに充てる必要があるだろう
というわけで、シューマッハがシュミレーターを苦手とするのは、むしろ当然と考えているし、ある意味、シューマッハは自分の身体の優秀性を守るために、シュミレーターに拒絶反応を示している、と考えるべきではなかろうか
カムバックしたシューマッハが、パッとしないのは、もっと別のところに理由があり(ワタシは、彼の身体のアレが、アレしてしまったからだと確信している)、シュミレーションの使用時間の長短とは、ほとんど無関係だと思っている
本日の「身体の知能指数」 (PQ=physical quotient) 『104』