商売としての時間差攻撃「タイムマシン経営」 | タイムマシンズ STARTのブログ

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ショップユー店長のSTARTこと垣添です。

 

開会式も無事に済み、パリ五輪が始まりましたが、日本から観戦するしかない身としては「時差」で寝不足にならないよう気をつけたいところ。

 


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時差といえば、その昔、日本の男子バレーボールから「時間差攻撃」や「一人時間差攻撃」が飛び出し、大いに沸いたことがありましたが、今回パリ五輪では、バレーボールどうなのでしょうか。

さて、そんな「時間差」を活かした攻め方、商売の仕方としては、文字通り「タイムマシン経営」と呼ばれるものがあります。

この「タイムマシン経営」については、以下のように3種類にわけられそうです。



その1 未来から学ぶ
タイムマシン経営
海外で成功したビジネスモデルやサービスを、いち早く日本に取り入れ展開する経営手法のこと。

 

 

「タイムマシン経営」という言葉は、ソフトバンクの孫正義氏が命名したとされていますが、それ以前にも、藤田田氏が日本へ持ってきたファーストフードのマクドナルドとか、鈴木敏文氏(イトーヨーカ堂)が取り込んだコンビニのセブンイレブンなど、アメリカから先取りした事例は昔から数多く知られています。
 

 

孫正義氏をはじめ多くの経営者に影響を与えたとされる藤田田著「ユダヤの商法」。私も20代の頃に話題の本として購入。読んだ記憶がありますが、すっかり忘れており、ネットで目次を眺めてもまったく内容を思い出せませんでした。(^_^;

 

目次
Part1 これがユダヤ商法だ
Part2 私自身のユダヤ商法
Part3 ユダヤ商法のバックボーン
Part4 銀座のユダヤ人語録
Part5 「円」を扱うユダヤ商法
Part6 ユダヤ商法とハンバーガー

ただしこの「タイムマシン経営」も、ネットが発達した現在では、もはや世界中がリアルタイム化しつつあるだけに時間差による価値づくり、差別化は難しく、安易に先進国のモデルを真似するだけでは成り立たなくなっているようです。

その後「タイムマシン経営2.0」と題した情報も出回ったようですが、書籍は見当たらなかったので、どうやら「○○2.0」という言葉の流行にあわせただけの発信だったのかも。コロナウイルスの襲来に飲み込まれ消えていった感じでしょうか。



その2 過去から学ぶ
逆・タイムマシン経営
歴史をたどり本質を見抜き、現代に活きるアイディアのヒントを得ること。

 


時代の先を行っている、未来的な国や世界から学ぶのではなく、近過去の良いモデルから本当に大切なことを学び生かす、いわゆる温故知新的なタイムマシン経営。

 

 

逆・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知
 楠木 建 (著), 杉浦 泰 (著)
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近過去の歴史を検証すれば、変わらない本質が浮かび上がる。
戦略思考と経営センスを磨く、「古くて新しい方法論」。
「ストーリーとしての競争戦略」の著者らの最新作!

これまで多くの企業が、日本より先を行く米国などのビジネスモデルを輸入する「タイムマシン経営」に活路を見いだしてきた。だが、それで経営の本質を磨き、本当に強い企業になれるのだろうか。むしろ、大切なのは技術革新への対応など過去の経営判断を振り返り、今の経営に生かす「逆・タイムマシン経営」だ。
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目次
第1部
 飛び道具トラップ(「サブスク」に見る同時代性の罠
 秘密兵器と期待された「ERP」
 「SIS」の光と影 ほか)
第2部
 激動期トラップ(「大きな変化」ほどゆっくり進む
 技術の非連続性と人間の連続性
 忘れられた「革新的製品」 ほか
第3部
 遠近歪曲トラップ(「シリコンバレー礼賛」に見る遠近歪曲
 半世紀にわたって「崩壊」を続ける「日本的経営」
 人口は増えても減っても「諸悪の根源」 ほか)


ネット上で読める解説記事一覧

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その3 異世界から学ぶ
異・タイムマシン経営
現実世界とは異なる時空間世界から、インスピレーションを得て活かしていくというやり方。

「異なる時空間世界」というのは、なんでしょう?
それは、例えば「夢」や「空想」です。あえて現実のなかで挙げれば、小説や漫画、映画の中で描かれる世界。

 


また、スピリチュアルな世界。占いや瞑想、悟り。霊界、パラレルワールド。あるいは、地球を離れた彼方にある星、宇宙人の世界のことかも知れません。

タイムマシンとは時間を移動する機械のことですが、広い意味では、時間だけでなくさまざまな空間や世界をも超越していく乗り物という捉え方もされています。

空飛ぶ円盤・UFOは宇宙人の乗り物ですが、タイムマシンの機能もあるのが当然のように思われています。

現在の時間や空間にはなかった、まったく異なる時空から学ぶという意味で、ここでは仮に「異・タイムマシン経営」と表現してみました。

この事例をあげるのは難しいのですが、例えばこのようなものがあります。
↓↓

異世界に転生した冒険者の視点から、経営のコツとビジネススキルが学べる、異色のビジネスライトノベル。

この本の場合は、異世界からの学びを現実の経営に生かしていくのではなく、その逆の展開。つまり、異世界に転移していった主人公が現実の過去でのコンサル経験のノウハウを生かして突き進んでいくという展開となっています。

しかし、異世界でも通じる現実世界のビジネスポイントを改めて自覚できるという点では参考になりそう。また、そもそもこの書籍化自身が「異・タイムマシン経営」の良き事例であることは間違いないでしょう。


あっ!!

「異・タイムマシン経営」を象徴する典型例がありました。

それは、YouTuber(ユーチューバー)です。


動画配信サイトYouTubeで、動画という独創の世界をつくり、公開する。そして、再生数に応じて得られる広告収入で生活している人たち。

現代の新しい職業、人気職業として近年上位ランキング入りを続けています。

そうした YouTuberたちの動画配信、これこそ異時空の世界観、新しい価値提供を始めた「異・タイムマシン経営」のひとつでしょう。

 

 

これが、私たちの未来にとって、正しい流れになるのかどうか、わかりませんが。新しい流れが始まっていることは確かですね。

ではでは。

 


 

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