20代の頃、何でも大学ノートに貼り付ける、という整理法にハマっていた。
メモや日記はもちろん、写真やネガフィルム、ハガキ、手紙、チラシ、パンフレット等など、
とにかく一冊のA4大学ノートに、書き込んだり、セロテープでどんどん貼っていく。
大学ノートがハンパなくふくらむが、気にせず続行し、使い切ったら次の大学ノートに移行する。
いわゆる出来事順、時間順の一元管理なので単純、気軽にできる。
あまりに便利なので、過去へさかのぼって、小さな頃の写真や思い出の資料なども、
ノートにすべて貼り付け、生まれてから以来の、約30年分の記録も貼り付けた。
そうして、大学ノートをズラリと並べ、悦に入ったりしていた。
ところが、30歳で結婚した頃だったと思うが、その大学ノートも使わなくなった。
狭いアパートではジャマになるということで、少し離れた屋外に物置を置いて、
そこに普段使わない物と一緒にダンボール箱に入れしまい込んだ。
そうして、20年ほどが経過。
すると、物置が雨漏りなどで腐食し崩壊、近くに住んでいた方が
勝手に処分してしまい、知らない間に荷物ごと物置は姿を消してしまっていた。(^_^;
気づくのも遅かったし、大した物は入っていなかったので、特に問題はなかったが、
あの大学ノートを失くしてしまったのは正直ショックだった。
それからというもの、若い頃の写真は一枚も手もとにない。(^_^;
自分は過去がない人間。
だから、ただ前を向いていくしかない。
というような、半ばヤケ気味の変な前向き感覚で生きてきたような気がする。
それがそれが、なんとぉ~
処分されたはずの大学ノートがそっくり戻ってきたのです!!!
最近、アパートの手入れをコツコツしてくれる外国人の方がいて、
彼がきのうやって来て、「これ 捨てる いいか」と言う。
見ると、ダンボール箱に、私のあの大学ノートがぎっしり入っているではないか!!
話を聞くと、いきさつが読めてきた。
以前の物置を処分された時、大切な書類と思われたのか、
誰かが私の大学ノートを箱ごと、となりの物置に退避してくれていたらしい。
今回、その物置を片づけていたら、ノートぎっしりのダンボール箱が出てきて、
私のものではないかということで問い合わせが来たという次第だった。
マイ・大学ノート39冊。汚れもほとんどなく、まったくキレイな状態。
よく見ると、1955年(0歳)から1983年12月31日(28歳)までの29年間の記録。
ページを開いてみると、写真もいっぱいあった。
懐かしい懐かしい過去の自分の顔が…。
あぁ、ほんとうに自分の過去が戻って来たんだぁ…(T_T)
生きてて良かったというか、マジ、ちょっと泣けた。
こんなことってあるだなぁ、びっくり。ありがとう。(^_^)v