ブレない写真を撮るためには、とにかくシャッタースピードを上げることが第一、ということを学んだ。
詳しくは以前の記事参照
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具体的には、室内なら1/200秒以上、屋外なら1/500秒以上のシャッタースピードにし、他はすべてオート、カメラ任せでまったく構わない。と断言されている。(写真家・西田航先生)
私は、このことを知ってからというもの、撮影する時(ほとんど室内での商品撮影)は、どのカメラでもシャッタースピードを1/200(あるいは1/250)に固定し(他はすべてオートで)撮るようにしている。
シャッタースピード優先モードで1/200秒なら、確かにブレない。三脚なしの手持ち撮影でもバシバシ撮っていける。これは本当にラク、仕事が進む。
ただ、明るい撮影ボックスの中では何も問題ないのだが、ほかの暗い場所となると、シャッタースピードが1/200秒では露出不足で暗い写真になったり、画質が粗くなってしまう。とくに感度の低い古いカメラや、F値の暗いズームレンズなどを使う場合は、光が全然足らない。
ショップユー事務所の照明は、天井いっぱいに4列×4個=全16個のLED電球を取り付けている。LED電球だから電気代は安いのだが、白熱電球40W~60W相当のLED電球だったりするので明るさはイマイチ。暗めの空間になっている。
この空間の中で、シャッタースピード1/200秒以上で気軽に撮れるようにするためには、もっと光を! とにかく明るい光が欲しい。
こういう場合、通常は、撮影スタジオなどで使用するスタンド型のライト等を購入して使用するのだろうが、狭い事務所なので設置するスペースも、予算的にも余裕がない。
そこで、今回はこのような安価なニ股ソケットを利用して事務所内の明るさアップを行うことにした。
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とりあえず、空いているデスクの上の4カ所の電球ソケットに、このニ股ソケットを取り付け、100W相当の明るいLED電球を増設。電球4個を倍の8個にしてみた。
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このように、二股ソケットを使って、明るい100W相当のLED電球を2個ずつ装着。
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デスク面の明るさもググンとアップ!
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これなら、1/200秒のシャッタースピードでもばっちりOK!!
大成功。(^o^)v
それで、今回いちばん感心したのが、実は「二股ソケット」だった。
使用した二股ソケットは、あの松下幸之助の手になる有名な二股ソケットのシリーズ製品で、調べてみると 、この現行モデルは1970年発売という。50年前から販売され続けている超ロングセラー製品だった。
で、私がとくに感動したのは、「ひもスイッチ」の感触。垂れ下がったひもを引っ張ると、カチッという何とも心地よい絶妙な感触が味わえる。
しかも、ひもを引っ張るたびに、二つの電球がそれぞれON・OFFを切り替えられる。両方とも点けたり、どちらか片方だけ点けたり選べるし、もちろん両方とも消すこともできる。
それで気づいたのだが、この「ひもスイッチ付き二股ソケット」を用いれば、天井の照明がすべて個別に点灯/消灯できるのだ。
つまり、使うところだけの電球を点灯させ、他はすべて消すことも可能ということ。
強力な明るさのLED電球を、今までの倍の数に増やすわけだから、電気代アップを覚悟しなければならないと思っていたが、実際は反対で、小まめに不要な電球を消すことができるため、電気代は今までより逆に安くなりそうだ。
そういえば、どこかの会社だったか工場だったか、社内の照明をすべて同じように、ひもスイッチ付きにして、電気代を大幅に節約しているというシーンを、何年か前、テレビで見た記憶がある。
なんとも素晴らしきかな、ひもスイッチ付き二股ソケット。
50年以上も前の、松下幸之助先生の知恵が、今なお生きている。
ありがとうございます。m(_ _)m
以下、参考リンク
●参考記事
パナソニックの二股ソケットが今でも年間10万個も売れているって知ってた?
https://dime.jp/genre/569933/
●参考動画
「2号新国民ソケット」ダウンライトに取り付け(プルスイッチ付きソケット・光量不足解消 ・電球増設 )Panasonic WH1021PK・照明器具・E26・LED
●参考サイト
松下幸之助歴史館
https://www.panasonic.com/jp/corporate/history/panasonic-museum/facility/konosuke-museum.html