空調服をUSBモバイルバッテリー(5V)で使う場合、USBブースターが効果的というお客様からの報告があった。そこで、どの程度効果があるのか確かめてみた。
まず、実験前のおさらい。→ 「空調服の消費電流。」の記事のまとめ。
純正のリチウムイオンバッテリーの場合、出力電圧が3.3V、5V、6V、7.2Vというように4段階から選べるようになっていた。
前回「空調服のUSB対応。(ハンダ付けなし編)」で紹介したように、自作したUSBケーブルを使って、USBモバイルバッテリーで動かした場合は、当然だが5Vオンリーの運用となる。
USBバッテリーで使えるようになるだけでもメリットは大きいのだが、やはり純正バッテリーでの6Vとか7.2Vで駆動した時の強力な風量の感触は捨てがたい。
そこで登場するのが、USBブースターだ。
あの純正バッテリーで体験した強(7.2V)の段階の風量が再現できるはず…。
おお~、確かに、0.7A超えの「強風」体験が味わえます。キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
USBブースターはボリュームつまみを回して電圧を調節するようになっているため、好みの風量にスムーズに微調節できる点も便利。
ただ、電源として使用するUSBモバイルバッテリーが1A出力以下の小さなバッテリーだったりすると、出力不足でUSBブースターの性能がフルに発揮できない。純正のリチウムバッテリでいうところの6V出力程度の風量しか出せなかった。使用するUSBバッテリーに合わせて、ボリュームを調節する必要がありそうだ。
また、USBブースター自身の中で失われるロス電力もバカにはできないため、やたら高い電圧で動かしているとUSBモバイルバッテリーの放電が激しくみるみる電池切れになる可能性も高い。電池のスタミナという点では、こまめにボリュームを調節して上手に運用したほうがよいかも。