空調服は、2つのDCファンを充電式バッテリーで回す仕組みとなっている。
仕組みとしては単純だが、バッテリーやファン、ケーブルにいたるまで、純正品で構成されている。
誤って危険な状態にならないよう、メーカーとしては当然の仕様だ。
ただ、電池にしろ、ケーブルにしろ、独自の仕様となっているため、予備の物を揃えようとすると、高額な純正品を買い増さなければならず、ちょっと、というか、かなり悩ましい。
クルマでいえば、レギュラーガソリンでは走れない、ハイオクガソリン専用の高級スポーツカーみたいな感じだろうか。
例えば、ファンに電気を供給するケーブルと、バッテリーを接続する部分は、外径3.8mm、内径1.4mmというサイズのDCプラグ、DCジャックが採用されている。
このコネクタ部分が、いま主流のUSBタイプだったら、すでに多くの人が持っている、または安価に市販されているUSBモバイルバッテリーなどが使えるのに…。
と考える人は多く、ShopUでも「空調服のファンをUSB電源で動かしたい…」というような問い合わせが多い。
そこで、今回は、空調服のファンをUSB電源で動かすことができるようにするUSBケーブルの作り方を紹介することにした。また、より多くの人が実践できるよう、今回はハンダ付けなしでも作れる方法にしてみた。
必要な素材は、次の2つ。
●DCジャック 3.8/1.4mm 付き ケーブル (カールタイプ)
http://www.vshopu.com/item2/2175-2602/index.html
●USB Aオス(L型)コネクタ付きケーブル 46cm
http://www.vshopu.com/item/2183-0601/index.html
まず、USBコネクタ付きケーブル(右側)を短めにカット。
カッターなどでケーブルをむいて、中の線を出す。
赤(5Vプラス)と黒(GNDマイナス)の2本のみ残して、他はカット。
DCジャック付き ケーブルのほうも、十分に中の線を出し、つなぎやすくしておく。
赤と赤、黒と白の線を、指先で、ていねいにねじって結ぶ。
画像のように、プラス側とマイナス側を反対方向に離し、ショートしないようにする。
この状態でビニールテープ(なかったらセロテープ等)を巻いていく。
ハダカの線が隠れるくらい、テープで巻いてカバーする。
この状態では、ひっぱるとすぐに断線してしまうから、ここで必ず補強すること。
今回は、リード線をねじってつないだ部分をZ状に折り曲げ、さらにその上から結束バンドで締め上げガッチリ固定する方法にしてみた。
見やすいよう白色の結束バンドを使ったが、黒色の結束バンドのほうがスマートな仕上がりになる。
結束バンドの余った部分を切り捨てれば完成。空調服用のUSBケーブルのできあがり。
手持ちのUSBモバイルバッテリーに接続すれば、5V出力で空調服のファンが回転する。
このケーブルを差すだけで、純正品の大容量バッテリーからUSBバッテリーに替えたりできるから、電池切れの時も安心。さらに長時間、空調服が使えるようになる。(^O^)/