出発の日になりました。
これからしばらくはマニラ暮らしです。


長めの滞在になるので、
好きな本を数冊持って行くことにしました。


今、目の前で起きていることや抱えていることで
心がいっぱいになってしまう時、
助けてくれる本たちです。


本当はこれにもう1冊、熊田千佳慕さんの本を
加えたかったのですが、引っ越しの時に
行方不明になってしまいました。


ないと余計に読みたくなってしまう。。。


熊田さんの本とは、いずれひょっこり
再会する日を楽しみにしつつ


行ってきます。







今朝、建国記念日の朝日新聞の1面です。


こちらは西日本新聞のオピニオン
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/144926


「民生目的」…大抵のことは許される、
「運用基準なし」…ルールなし。やったものがち。というように


と、受け取れます。

誰かが「日本は戦争の当事者になった」と書いていたけれど
そうだなと思いました。


先の大戦に日本がどう踏み込んでいったのかを知れば、
これから更に何が起こっていくか、嫌だけれど予想できます。


メディアやSNSに踊る様々な言葉。
批判、哀悼、憤り。
感情が揺さぶられる内容も多々あります。

でも、手先で、目だけで、情報だけを追っていると見誤りそうです。


私の世代では、もしかしたら、
今ほど一人一人がどう考え、どう動くのか、
問われている時はないかもしれません。


チャレンジングな時代に入りました。


最大の国益は、平和。
経済上でも、安全保障上でも、平和。


和をもって貴しとなす、という
聖徳太子の十七条憲法の第1条が
外交政策においても適用されないものか

と、思います。


コストがかからず
容易に始められ
続けやすくて
教育効果が持続する


貧困層の子どもたち、親御さんたちに

そんなプログラムが見つかったら

嬉しいですよね。


ソルトがフィリピンで行う

ライフスキル教育に、強力な先生方がチームで

バックアップしてくださることになりました。

東京大学の澤田康幸先生

慶應義塾大学の中室牧子先生、

一橋大学の真野裕吉先生


これらの先生方を迎えて

いよいよ始まります。


東大での打合せ。

すこし緊張しました。




これから始まるライフスキル教育プログラムの構築に向け、研究職の

方の力もお借りしようと、1/8(木)、 大阪大学社会経済研究所の

大竹文雄先生のもとにうかがいました。


これまでは、現場の問題を、開発・人権・教育の視点からしか見て

いませんでした。


現地の問題はこうだろう、

本来はこうあるべきだろう、

ここをこう改善すれば解決するだろう・・・


という、仮説をもとに事業を組み立ててきました。


しかし、今回教えていただいた考えは、先入観や思い込み、

あるべき姿からではなく、それらは一旦脇にやって、

現地で起きている個々の事実をもっと深く、もっと細かく

調査分析し、現実からアプローチするということでした。


開発の現場にいる人間が、自分こそが現地のことを

分かったようなつもりでいて動いてしまうこと、

実は多くの重要な事実を見落として、浅い理解で

活動してしまっているのかもしれない危なさについて

考えさせられました。


紹介していただいたこの2冊はとても興味深い内容でした。


・「善意で貧困はなくせるのか」ディーン・カーラン/ジェイコブ・アペル著 清川幸美訳 みすず書房
・「その問題、経済学で解決できます」ウリ・ニーズィー/ジョン・A・リスト著 望月衛訳 東洋経済新報社


ちなみに、原書のタイトルは「More than Good Intentions」と「The why Axis」です。

個人的にはこちらの方がしっくりきます。

2冊の本は、平易な語り言葉で非常に読みやすいです。


「行動経済学」、「教育経済学」という分野が、新しい知恵と道具を授けてくれそうです。

1/8(木)、神戸市立葺合高校の生徒さんたちに

講演をさせてもらいました。


質疑応答の時間、そして、講演が終わった後

受けた質問は、全部で20。


次々と手が挙がり、様々な方向から質問が

飛んでくるその質問の活発さと、多様さに

驚いたのですが、もっと驚いたのは、

質問する時に「自分はこう思うのだけれど・・・

という自分なりの見解がすべての質問に
入っていたことでした。


約200名の生徒や先生方を前に、手を挙げ堂々と、

自分の考えを添えて質問を伝えるなんてことは、

高校生の頃の自分は、周りの目が気にして
できなかったと思います。


頼もしい人たちが育っています。


先生方が日々どんな教育を実践されているのか、

興味が湧きました。


葺合高校は、平成26年度の「スーパーグローバルハイスクール」
56校の中に選ばれた高校です。
http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/sgh/1349061.htm


一口に、グローバル人材育成教育と言っても、教育内容は様々。
重点を置くところは学校によって異なります。


葺合高校の構想は「神戸から綾なせ世界、共生への扉を開く

グローバル・リーダー育成」

世界の国々がそれぞれの輝きを持ち、タペストリーのように

共生していくという願いが込められているそうです。


教育構想に、めざす社会の姿が明確に描かれているところに

私は感銘を受けました。


3月には、葺合高校から12名の生徒さんを現地に迎えます。

現地の人たちと直接、できるだけ多く、深く、交流し、お互い

知り合ってもらい、頭とハート両面で、共生をめざすとは

どういうことなのか、考え、感じる体験となるように

力を尽くそうと思います。


5年後、10年度、花開く時を信じて。

7日、京都今出川の同志社大へ。

同志社ソルトの夜の例会に参加させてもらいました。


間もなく試験が始まる忙しい時期なのですが
1回生から5回生まで17名が集まり、活発に活動している
姿が見れました。





事前にもらっていた私への質問の数は20個。

子どもたちのこと、リカのこと、ゴミ山の拡張、

立ち退きのこと、スタディーツアーのリスク管理のこと、

活動継続のモチベーション等々・・・、

十分答えきれなかった質問もありましたが、
約1時間半、メールの対話だけではなかなか伝えきれない

現場の様子や葛藤を伝えられたかなと思います。


会って顔を見て話す、やはり私にとっては

このコミュニケーション方法が一番大事です。


近く、深く、現地の人とかかわろうとしてくれる

同志社ソルトのみんな、ありがとう。


現場の課題に耳を傾け、一緒に考えてくれるみんなの存在は

多分みんなが思っている以上に、私たちスタッフの

励みになっています。


継続して見守ってくれるみんなの存在は

子どもたちにとって特別な存在になっています。


今日のこと、早速マニラのみんなに知らせねば。




1月4日、今年の仕事初めは

能古島キャンプでの講演でした。

新春1回目のキャンプは、いつもより人数が少な目。


ただ、何度やっても、どんなに数が少なくても

子どもたちからの質問タイムは、いつも一番緊張します。


今回もらった質問


「どうして貧しいの?」

「どうしてずっと貧しいままなの?」


貧困の連鎖、貧困や格差の背景を説明しようとすると
歴史や経済構造に触れないわけにはいかないのですが
小学生にはまだ難しい単語を使ってしまうと
せっかく芽生えた子どもたちの関心が
遠くに行ってしまいます。


慎重に言葉を選びながら
例を出して説明しましたが、
しどろもどろ。


これこそ、わかってもらえなくてどうする、私!!!


分かりやすく、伝えるには

まだまだ修行が足らないと痛感した

初仕事でした。


明けまして、おめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いします。


今年のお正月は福岡で迎えました。


新年の挨拶をして、お雑煮を食べて、氏神様に参って
手を合わせる・・・そんなささやかなお正月の行事を
ひとつひとつゆっくり味わった元旦でした。


お正月は始まりの時なのですが、同時に、
いのちの終わりを意識する時でもあります。


年を越す=残された年月が減っていく


あと何回お正月を迎えられるのか
あとどれくらい元気に動き回れるのか


なんて、ちょっと寂しい話に聞こえるかもしれませんが
そうやって終わりを意識することで
生きている時間を、充実させようという
心の作戦です。


さて、今年ソルト・パヤタスは誕生して20年目を迎えます。


記念の年に合わせたわけではないのですが、
今年は節目になることが3つ重なります。


一つ目、ライフスキル教育プログラムの構築とカシグラハン再定住地での子ども図書館の建設
二つ目、組織基盤整備、
三つ目、パヤタスの子ども図書館のリカへの移管


上の二つは、2年越しの事業。
多忙を極める時も出てくると思いますが
目的を見失わないようにして、やり切ろうと思います。


新年の神様へのお願いは、「健康」


このブログを読んでくださる皆様にも
この1年が、健やかで笑顔の多い年になりますように。


模型が、模型が、模型が出来ました~音譜




フィリピン、カシグラハン再定住での、こども図書館建設プロジェクト。


設計を担当して下さるのは九州大学芸術工学府OBが作るNGO、「Architecture of Empowerment」の建築士お二人です。

建設コストや資材調達に関して助言・協力をしてくださるのは、フィリピンで住宅建設に携わっておられる株式会社栄住産業の原口さんです。



この模型、5月に現地で行ったワークショップで、住民から出された希望を反映した造りになっています。

濱谷さん渾身の作。


いよいよ元旦にこの模型がフィリピンに届けられます!


子どもたち、大人たちの興奮ぶりが目に浮かぶようです。


資材はできるだけ現地にあるものを使い、建設作業や内装・家具作りには、住民や子どもたちにも参加してもらいます。

今後は、他の専門機関の力もお借りして、資材の強度調査や構造調査を行い、災害にも強い図書館ができます。


3名のプロボノ。それぞれこれまで蓄えられた専門知識や人脈を、このプロジェクトのために惜しげなく提供してくださいます。みなさん無償でのご協力です。


資金は十分ありません。
だから、何百万円も使って立派な最新設備を整えた建物を作るということができません。
これからが、実は大変です。


でも、この子ども図書館はお金だけでは手に入らない尊いものが詰まった図書館になりそうです。
使う人、作る人、支援して下さる人…関わる人全員が、希望を持ち寄って作られる場所です。


厳しい環境に生まれ育つ子どもたちですが、大勢の方の愛情や希望が詰まったこの図書館で様々な世界を知り、価値に触れ、夢や志を見つけていってくれると思います。


12月27日。模型の完成。


また更に一歩、夢が現実に近づきました。


子ども図書館建設プロジェクト サポーター募集中ですビックリマーク

ご寄付は一口3000円から。寄付者のお名前を、完成した図書館の壁に飾らせていただきます。


詳細はこちらから→ http://www.saltpayatas.com/aboutorg/library

25日、海にかかる三日月を見ながら、

船にゆられて能古島にやってきました。




冬休みの間の計4回、小学生と中学生を対象とした

能古島自然教室とEnglish Campでお話の機会をいただいて、

25日がその第1回目。

20人の子どもたちと会ってきました。




いつも子どもたちの記憶の中に、ひとつでも

残ってくれることがあるといいなと願いながら、
お話をします。


お話の後、昨年の夏のキャンプで話を聞いてくれて、

今回2回目になる子が、「前に崩れたゴミの山は、今は

どうなったの?」という質問をくれました。

今回のお話では、ひとこともゴミ山の崩落事故に触れ

なかったのに、その子は1年半も前に

たった一言聞いただけの話をちゃんと覚えていて、

気にしてくれていたのでした。


崩落事故、補償もなく14年、

そして立ち退き…

現実を、そのまま話しました。


学費の支援を受け、夢に向かって頑張れている子の話、

お母さんの話、日比の交流から生まれたいい話など、

心があたたまる、希望のある話もしますが、

一方で、うまくいっていないことや解決できない課題など
現実の話もありのまま話します。


子どもたちは、そんな厳しい現実の話も、ふむふむと聞いています。


心の中でどんな風に消化しているのかが気になりますが、

素直な目で、そのままを受け止め、子どもたちなりに

考えてくれているようです。





世界の人口約70億。フィリピンの人口は約1億。


世界の1/70の国、飛行機で3時間半の場所にある国で、

今起こっていることを、能古島で聞く子どもたち。


このキャンプは、能古島青少年育成協会さんの主催で、

毎年春、秋冬、夏、実施されています。

福岡市をはじめ、県内38の自治体の教育委員会の後援を

受け、各地から子どもたちが集まり、自然の中で、思いっきり

遊んで楽しんで体験して学んでいます。

キャンプの一つの活動が「国際協力を学ぶ」です。

カンボジアで地雷撤去をする話、モンゴルで緑を作る話、

フィリピンのゴミ山の話などが盛り込まれています。


子どもたちとの真剣勝負はあと3回。
約120人の子どもたちとの出会いが楽しみな年末年始です。