人類とお酒 ― 進化と3つの大事件 | お酒、グルメ、ときどき健康と雑学

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NHKの「食の起源/酒と人類」という番組では、人類が毒であるアルコールを摂取しなければならなくなったのには、それなりの理由があったといいます。

1200万年前、人類の祖先、ゴリラやチンパンジーを含む類人猿の祖先に、突如、アルコール耐性を持った個体が生まれました。

アルコールを分解する酵素を生み出す遺伝子が、突然変異で生まれたというのです。

それまでは、果実が豊富に実る樹上生活をしていたのですが、 
気候変動が起こり、木の数が減り、結果果実の実りも少なくなって、食べる物がなくなったそうです。

やむなく地上に降りて、腐りかけたものや、腐ったものに手を出さざるを得なくなりました。

糖分を含む果実が腐る、いいかえれば発酵すると、アルコールができます。

つまり、アルコールを含んだ食べ物を口にすることになります。

生き残るには、アルコールに強くならなければならなくなり、
突然変異でアルコール分解遺伝子を持ったものが、個体数を増やしていったというわけです。



「食の起源」では、お酒は毒であることから始まりましたが、
講談社の『毒物雑学辞典』(大木幸介著)によると、お酒のエチルアルコールは毒とはいいがたいんだそうです。

ただヤバいのは、アルコールがアセトアルデヒドになることです。
これは立派に毒で、実は人類は、肝臓にアセトアルデヒド脱水素酵素というものを持っていて、すぐに無毒化してくれるといいます。

しかし飲み過ぎると、酵素の働きが追っつかなくなり、二日酔いとか、悪酔いになるわけです。

人類は、このアセトアルデヒド分解遺伝子と、アルコール分解遺伝子の両方を獲得したのです。
お酒に弱いわけがない。

ところが、お酒に強くなるように進化してきた人類なのに、
こんどはお酒に弱くなるように進化したといいます。

― どういうこと?  
と頭をかしげたくなります。

強くなったり弱くなったり。
しかしその変化が、進化上、起こったわけです。

番組は、進化の中で、3つの大事件が起こったといいます。

1)人類は「最強の呑兵衛」に進化した。
2)人類は、“宴会”で、脳を乗っ取られた。
3)日本人。わざわざお酒に弱くなる。

なんとなく、受けを狙っていいると思えなくもないのですが、番組を見ていると、なるほど、と納得させられてしまいます。

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