A君とB君は中学校に入学するお祝いとして、前からおねだりしていたスマートフォンを買って貰いました。
二人は大喜びで、クラスの仲良くなった友達とアドレスの交換やゲーム等を楽しんでいました。
学校にも慣れ、楽しそうな学校生活を送っているように見えました。
しかし、A君はメッセージアプリで度々誹謗中傷されたり、夜中に呼び出されたり、親に隠れて何かコソコソと行っているようでした。
A君はスマホに着信があると即座に確認し、食事中や歩いている時までスマホをいじっていないと落ち着かないようでした。
かたやB君は、スマホに着信があってもそれほど気にしておらず、食事中や外出先でも必要な時しかスマホはいじっていません。
用があるときはメッセージアプリよりも通話で連絡を取っています。
二人は同じクラスで真面目、顔も性格も悪くありません。成績もそれなりに高く、いじめを受けるような要因は見当たりません。
学校ではいじめを受けているような様子は無く、クラスで行ったアンケートではクラスメイトもいじめを認識していないようでした。
そしてある日の夜・・・
いつもならとっくに帰宅しているはずのA君がその日は夜中の12時を過ぎても帰ってきませんでした。
両親は心配して警察に連絡し、A君が行きそうな場所も懸命に探しましたがが見つけることは出来ませんでした。
やがて夜が明けて、日が差してきた頃です。突然警察からA君が遺体で見つかったとの連絡を受けました。
そして警察からは、「A君の持っていたスマホが無くなっている。」「自殺と他殺両方で捜査します。」との事でした。
両親はショックにうちひしがれ、まだ亡くなったことを完全に受容できないでいます。
「何故こんなことになってしまったのか?」
「何故もっと早く気付いてあげられなかったのか」
「早く気付いていたら、助けられたかもしれない」
このふたりは同じスマホを持っていますが、なぜこんな事になってしまったのでしょうか?
実はA君のスマホとB君のスマホは決定的な違いがあります。
あなたはその違いが何か分かりますか?
その決定的な違いとは、無秩序に与えられたスマホとそうでないスマホである事です。
A君とA君の親は、スマホを持たせるときに特に約束などの取り決めもせず、使いたいときに使える状態でした。
A君の親は、スマホを与えればITに詳しくなって、将来の就職に役立つだろうと思っており、使い方や自制心も自分で学ぶものだと考えていたのです。
そして「まさか自分の子供がいじめられることは無いだろう」と思い込み、A君がスマホに執着していることも知っておきながら放任していました。
B君のスマホは、両親としっかり使い方のルールが作られ、親の許可したアプリ、使用時間、充電場所など細かくルールになっており、破るとペナルティが与えられる仕組みでした。
B君のスマホの使用状況は定期的に親がチェックし、問題が無いか確認していたのです。
そして親子のやりとりはメッセージアプリの使用は避け、通話をメインにしていました。
この決定的な違いが後々になって大きな事件やトラブルを引き起こすのです。
この記事で認識していただきたいことは、スマホを与えること=いじめという単純な事では無く、スマホを与えるといじめられる子供とそうでない子供がいるのは何故なのか?
それは子供自身の問題ではなく、親による影響が大きいということ、学校のいじめ調査などは当てにならないということを認識していただきたいと思います。
どうすればいじめやスマホ依存から子供を救うことが出来るのでしょうか?
次回に具体的な方法をお伝えします。