星は点滅することもなく
冷たくなった路を
ただ見下ろしている

今は何の音もしなくなって
信じられないくらい
身体は凍えだす
見失うのが恐いから

僕たちはどこまで
汽車を走らせるのだろう
速さは増していく
感情は追いつけもしないのに
二人の手を引いて
どれくらい走り続けるのだろう

きっといつか途切れる日のことも
解らないふりをして
それでも寄り添うたび
二人は自覚し始める

星達はいつまで
灯り続けているのだろう
終わりさえ知らない
そんなものに敵うはずもないのに
二人は手を伸ばし
消えるまで祈り続けるのだろう

路は昇るように傾いていて
でも誰がそれに気付けるの
角度は測れない程緩やかなのに

僕たちはどこまで
どんなものも見えないふりで
世界の果てまでも
どんなものも振り切って急ぐから
二人は寄り添って
消えてしまう悪夢を見ているけど

























右耳にピアスをあけた
鋭く痛んで
鈍く引きずった

このくらいが
この覚悟の代償なのかな
だけど 知っている
これからもっと大きな何かが
待っていること

わかっている
簡単には前に進めない
どんな世界にいても 傷ついてしまうこと

こんなことで
何を沈んでるの?
もっと強くならなくちゃ
これからもっと大きな何かが
待っているんだから

わかっている
簡単には前に進めない
どんな世界にいても 傷ついてしまうこと

だけど この道を歩いていくんだ

























二駅分を自転車で飛ばして祈ることは
”どうかあなたに会えますように”
辛いとか遠いとか
そんなこと考える隙間もないくらい
今はあなたのことだけを考えている

真っ暗な道を迷いながら
だけど引き返す気もないから
必ずあなたに会えるって信じてる

会ったら何を話そう
まずたくさん好きって伝えて
だけど嫌がられるかな
だって俺たちってもう付き合ってないもんね

一人の帰り道 結局あなたには会えなかったけど
やり終えて確かに感じること
俺はあなたが好きで好きで好きで
それに誇りを持っていいんだ
俺がこれからするべきこと
このままあなたを好きでいること

いつか思いは届くんだ
意外なところであなたと繋がっていて
だから友達を大切にしよう
きっと願いは叶うんだ
俺は祈り続けよう
俺は信じ続けよう
誰でもない俺自身をね

























線を描くだけの指で
あなたに触れようとするけど
三次元にどうやって
触れることができるだろう

いくつもの仮面を
はいでみせて
けれど結局またかけるのだから
繰り返して無駄なだけ

そして線を描き始める
色なら塗らなくても大丈夫

そうして

触れたら滑っていく
あなたの手のひらが

そこに あった


笑いながらの言葉は
あなたを消してしまって
それが本当の自分なのか
くすんだ皮の数を数えるけど

忘却のかたちはすぐに
思考を奪ってあなたの前に
この体を差し出すから
そして心をほどくから

面は描けないけど
支えきれないモノは絡み合って

そうして

触れれば痛みをくれる
あなたの指が

ここに ある


そうして

触れれば冷気が消えゆく
あなたの体温が

ここに ある

























どんなクスリを飲み込めば
こんな身体が壁に馴染んで
誰にもばれずに眠ることができるだろう

想いは きっと 虚空(そら)に漂って
うずくまる俺を見下ろす
相変わらず責め立てるの
”あの人のところへ行きたい”と

そして不安定に釣り合った時が
容易(かんたん)に崩れてゆく中で
俺は床に爪を立てて
涙が滑るのを待っている

























あなたを愛するには
きっと俺は幼すぎた
ただ それだけのこと

どうしていいかなんてわからなかった

いつかあなたから逃げられなくなって
そのまま終わっていくのが
怖くて怖くて怯えてた

あなたは優しく抱きしめてくれた
いつだって温く包んでいた
俺はあなたにしがみついて
いつだって泣いていた

傷つけたことを
”ごめんなさい”って言うのも
あなたに応えて
”好き”って言うのも

こんなに難しいなんて

ねぇなくした大きさに気づいたの







あなたを愛するには
きっと俺は幼すぎた
ただ それだけのこと

























あなたの羽根を見るたびに
俺は眼を覆った
その後ろ姿に足はすくんで

”あなたなんかには追いつけない”

膝を抱えてあなたを愛した
いつだって内部(なか)はヒステリックに渦巻いて
皮膚を引き裂きそうなくらい だから

だから 呼吸を止めたけど

あなたの内部で俺は溺れだす
必死に息をして
その先にいつもあなたを見る
そして気づくの

”俺は生きている”

























あなたが染みついたこんな細胞が
内側から僕を犯す不快感に
目眩がして吐き気がした

今は暗闇を歩くのが ひどく怖い
あなたの顔が瞼に映るから
そして足の震えが止まらなくなる

いつだって あなたが照らしてくれた
こんな道 いまさらどうやって歩けばいい?

だからネオンを体中に着飾るの

視界なんて いっそ消えてしまえばいい
光だけの世界で真っ白になりながら
僕は踊り続ける
何も あなたも映らないくらい輝いてて
きっとそこには何にもないんだろう

こんな静寂の中 どうして眠れるの?
あなたの声が耳に障って
僕を掻き乱す

いつだって あなたが歌ってくれた
あの子守歌なしで ねぇ どうやって寝就けばいい?

だから こんなにも大声を挙げてるの

こんな身体 いっそ消えてしまえばいい
あなたが追いつけない世界で
僕は笑い続ける
きっと あなたのことなんて忘れ去って

だけど あなたはそこにいないから,,,

こんな自分 こんな想い
いっそ消えてしまえばいいのに
あなたに追いつけない
こんな僕じゃ
ねぇ 何も 何もないから

























目を合わせて すぐにそらした

君の側にいると 心が空まで届いて
また落ちていくのがわかる

こんな近くにいるけど
俺は君を遠く感じる

手を握ってても 何も伝わらない


ねぇこんな想いに気づいてる?

君が笑うたびに胸がきしんで
きっと俺じゃ追いつけない

君の一つ一つを
もっと簡単に愛せたらいいのに


ヒステリックに君を愛してる

























あなたの足音が 鉄を伝うたび
僕は震えながら耳を引き裂いた

あなたの姿が横切るたびに
僕は視力を消していった


あなたの息づかいは 皮膚を焦がした
あなたの視線は 僕をここに縫いつけた

そして残ったこんな抜け殻を
どうやって愛するの


もし辿り着いても 抱き上げたりしないで
そのまま灰になって消えたくないの

もし見つけ出しても
”愛してる”なんて絶対に言わないで
これ以上あなたから逃げられなくなって

何が僕を救い出せるんだろう