80s洋楽、今回から新企画です。
前回までは1981年の全英ヒットから好きな曲を選んでご紹介していましたが、
今回からは久しぶりに、全米ヒットにスポットを当てたいと思います。
ここにきてなんで全米ヒット? とお思いでしょうが、ヨーロッパで発売された
コンピレーションアルバム『NOW YEARBOOK VAULT 1983』
(UKであまりヒットしていない、隠れた名曲集といったところでしょうか)の収録曲で、
自分が持っている曲をプレイリストにしたら、
ほとんどが全米ヒットになりました。
で、このプレイリストを聞いてみたら満更でもない。
いっそのこと、全米ヒットに絞ったほうがいいものができるのでは、
と思って作ったのがこれになります。
今回は以上のいきさつもあり、全米ヒットですが
"Very Best of UK Hits" で選曲、または選曲候補に挙がった曲は除外
して選んでいます。
また原則として、全米TOP10ヒットまたは年間100位以内(※)のヒットとしています。
(※)ビルボードの年間チャートではなく、
私が持っている本に掲載されていたランキングをベースにしています
1983年はまだ "Very Best of UK Hits" は選曲中で、
内容が確定していないため全米ヒット編は作成できないので、
既に全英編を作成済みの1982年からスタートさせた次第です。
なお全英ヒットと同様に、日本のオリコンシングルチャートで100位以内に入っているものは、
「新・日本の80s洋楽ヒット」シリーズとしても取り扱います。
では早速参りましょう。
ちなみに記事中の年間チャートは選曲基準にした書籍のものではなく、
ビルボードの年間チャートになります。ご了承ください。
1曲目は、早速日本でもヒットしたこの曲です。
Turn Your Love Around / George Benson
「ターン・ユア・ラヴ」ジョージ・ベンソン
(新・日本の80s洋楽ヒット150)
全英29位/全米5位(年間27位)/オリコン42位
ジョージ・ベンソンの「ターン・ユア・ラヴ」です。
ジョージ・ベンソンは日本では洋楽の1ジャンルである
フュージョン界隈で有名どころでしたが、全米ヒットを多数持っており、
とくに有名なのはグラミー賞を受賞した「マスカレード」でしょう。
その曲でも披露している、スキャットが彼のトレードマークとなっています。
その彼がポップ寄りだったのが1980年代のこの時期で、
ベスト盤からの新曲として発表されたのがこの曲でした。
軽快なポップチューンですが、
作曲はビル・チャンプリン/ジェイ・グレイドン/スティーヴ・ルカサー。
彼最後の全米TOP10シングルとなった一方、
日本ではステレオコンポのCMに起用されたこともあり、オリコン50位入りのヒットとなりました。
また日本では90年代に大ヒットした、ラップの元ネタでもおなじみですよね。
著作権でいろいろあったみたいですけど。
作曲者自身が演奏したものがありました。これ、すごくいい。