第○章? 第○部? | 80年代の洋楽とか

80年代の洋楽とか

80s洋楽が記事の中心です。それ以外はゲーム、日本の懐メロなど、興味があればなんでも取り上げます。

 

「サイボーグ009」は、最初の単行本である秋田書店のサンデーコミックスでは、

1-6巻(誕生編からヨミ編)においては各編の名前は存在しませんでした。

その代わりといっては何ですが、通し番号で第1部、第2部...と、

サブタイトルがつけられています。

冒頭の画像は講談社刊「石ノ森章太郎デジタル大全」の1巻の目次です。

(電子書籍で売られており、上記部分は試し読み可能です)

ここでも、第○部になっていますね。

 

ところが、この「部」という表現が「章」になっていた時期があります。

少なくとも、旧小学館文庫版は「章」の表記でした。

これに関しては恐らくですが、サンデーコミックス7巻以降は表記の揺らぎはあるものの、

「部」という表現は消え、「章」というのが出てきており、

カラー版や旧小学館文庫版はそちらに表記を合わせたのではないかと思います。

一方、ShotaroWorld以降は「部」の表記に戻っていますが、

これはオリジナルを尊重した結果といえそうです。

なお『カラー完全版』は雑誌連載の姿を基本としているため、

もともと「部」の表記があった「サイボーグ戦士」以外は、

第○部という表現はありません。

 

ところが、この表記の経緯があることで、ちょっとした時間が起きました。

まず『カラー完全版』ですが、なぜか第○部と第○章の表記が混在しています。

カラー部分は第○部、2色・白黒部分が第○章となっているのですが、

この前に出ているShotaroWorldはすべて正しく第○部の表記になっていました。

白黒原稿はどこから持ってきたものなのか、謎です。

そして、この状況は最新の《オリジナル構成版》でも起きています。

他は第○部なのですが、第3部の「黒い狩人」だけ、「第3章」という記載になっています。

 

ついでに言えば、「サイボーグ戦士」単体で見ると、

最終ページが「第5部 サイボーグ009」となっており、

これは雑誌掲載時につかられたオリジナルのはずですが、

単行本ではその数ページ前に「第5部 009誕生」があります。

《オリジナル構成版》ではその両方が記載されているので、第5部が2つあることになります。

これが当時からこうなのか、それとも違っていたのかは、

雑誌版を見たことがない私にはわかりません。

なのでホント、雑誌複写版の「009」、読んでみたいんですよね。