自分が選曲した、夢想UKヒットコンピCD、「UK Hits&Favorites」。
今回から1984年版に移ることにいたします。
元々は1983年の4枚目の後に発表予定で、
記事自体もその時に書いたものですが、
実際は1982年の3枚目の後になりましたので、
前書き(つまりこの部分)だけ書き直しています(笑)。
1984年のUKチャートというと、
ミリオンヒットが連発した、80sの中でも稀有な年で、
年間6位までの曲が(翌年以降を含めて)ミリオン達成。
通常であればミリオンヒットは1位か、せいぜい2位までですから、
この年の異常さが分かるというものです。
1枚目は、そんなUKチャート上位の曲を、
ヒット順にご紹介していきます。
カッコ内は最高順位、YEは年間順位。
*はUKコンピ「NOW YEARBOOK」未収録曲です。
今回は5曲目までをご紹介します。
1. Relax / Frankie Goes To Hollywood (#1, YE#3)
のっけからメガヒットの登場。
前年リリース後、当初はチャート下位をうろちょろしていたのが、
年明けに初めて40位以内に入ったところで、
イギリスの有名なランキング番組「Top Of The Pops」に
出演したことで一気にブレイク。
チャート1位になり、年間でも3位という大ヒットを記録しました。
全米は翌年に最高10位、オリコンでも翌年100位以内に入っています。
本当はこの曲は12インチ・ヴァージョンで入れようと思っていましたが、
曲順が1曲目になったので、のっけから12インチヴァージョンはどうかと思い、
シングルヴァージョンに変更しました。
2. 99 Red Balloons / Nena (#1, YE#15)
日本でもビッグヒットになった「ロックバルーンは99」ですが(オリコン最高16位)、
オリジナルのドイツ語でヒットした日米とは異なり、
イギリスでは英語ヴァージョンでヒットしました。
ただこの曲に関していえば、なめらかな英語よりも、
硬質な印象のあるドイツ語のアクセントの方が合っているような気がします。
3. Hello / Lioneel Richie (#1, YE#7)
前年に続き、ライオネル・リッチーが2年連続でTOP10入り。
この記録、実はこの時期の全英チャートではめったになく、偉業の部類です。
80sで達成しているのは、ほかにはカルチャー・クラブ、
カイリー・ミノーグぐらいじゃないですかね。
ベタなバラードですけど、6週1位は褒めるべきでしょう。
アルバム "Can't Slow Down" は年間1位を達成。すごい。
ライオネル・リチオ(石橋貴明)も思い出します。
4. Against All Odds (Take A Look At Me Now) (#2, YE#19)*
映画用のシングルで、オリジナルアルバムには未収録。
全米では初の1位となり、オリコンチャートでも50位入り。
世界的にヒットしたバラードです。
昔記事にした、自分が選んだ80sのNo.1ソングで、
今もその評価は変わりません。
5. The Reflex / Duran Duran (#1, YE#17)
フィル・コリンズもそうですが、彼らも2年続けて20位入り。
2曲目の全英1位です。オリコンでも50位入り。
アルバム・ヴァージョンとは全然違う、
音をだいぶいじった、ナイル・ロジャーズのリミックスが斬新でした。
「チャラララ」とか「フレッフレッフレッフレッフレックス」とか、
こんなのカラオケでは歌えません(笑)。
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1983年に続いてこの年も、
軒並みアメリカや日本でもヒットしているというすごさ。
次回以降はイギリス特有の大ヒットも少し混じってきますが、
半数以上がオリコンでもチャートインしているというのは、
やっぱりすごい時代だったと思います。