おっ! 俺はマヤノユウシだ!
コノ学校で初めて馬に跨るなら、この俺だ。
東関東馬事高等学院・東関東馬事専門学院の卒業生や
3年・2年・1年の沢山の若者たちを説明会の体験乗馬で乗せてきた
若者たちを、「馬」という世界に
いざなうのが俺の今の仕事だ。
18年前の生まれた時から「競走馬」として育てられ、
レースで少しでも早く走ることが仕事と教えられ
引退してからは、「馬場馬術の競技馬」として教育を受け
乗馬の競技会で成績を残すことが仕事となり
年を重ねてからは、小さな子供に「乗馬」を教える仕事をはじめ
4年ほど前からは
馬の職業に就きたいという若者たちに
「馬」を知ってもらうことが俺の仕事になったんだ
そのたびに仕事の仕方やルールを学んできたんだが
今では、俺以外にも代わりの仕事をしてくれる若いヤツ(馬)が
育ってきたから、体験乗馬の仕事もボチボチとやらせてもらってるさ
俺と出会って、数年で今ではみんな一人前に
一人で馬に乗ってコントロールしているさ
高校3年の一般生だって、こうやって馬に乗る姿を見るのも
何回残っているんだろうか?
高校の授業も続々と修了して、卒業の日もすぐそこだろ
卒業しても、俺の背中で馬を始めて体験したこと忘れないでくれよな
春に卒業して数年後には、高校生も20歳だろ
ハタチになったら、酒でも持って遊びに来てくれよ
一緒に馬場を馬場を眺めながら、酒でも飲もうじゃないか!
後輩の2年生を筆頭に、今は研修に出ている専門コースの
俺たち、引退競走馬は第二仕事として
馬も人も「人(馬)生、一生が勉強」ってよく言うでしょ
俺たち馬も一生懸命、勉強してるからさ~
後輩の2年生を筆頭に、今は研修に出ている専門コースの
3年生から引き継いだ、馬たちは立派に調教して
先輩の残した成績を越せるように日々格闘中のようだぜ

山下先輩に怒られないように、ラデッシュからは落ちる写真は
撮らせないとばかりに、今日も引き継いだ小谷くんが
横田先生のレッスンを受けていたよ
俺たち、引退競走馬は第二仕事として
「乗馬」の仕事を覚えていくわけだけど、
俺たちが「競走馬」の走りや扱い方を
東関東の学生たちに、教えつつ
時には、「走ったり」「跳ねたり」も、して
「現役」とはいかないまでも
「馬」の本能をみんなに覚えてもらってるってことかな
そうしながらも俺たちも「乗馬」の動きやルールを勉強して
覚えたことを、また人間に教えてあげてるのさ
馬も人も「人(馬)生、一生が勉強」ってよく言うでしょ
俺たち馬も一生懸命、勉強してるからさ~
君たち人間も、
生きるための「学び」を
大切にしてみたらどうだろうか☆!