2年以上前にブログで紹介させていただいた百田直樹さんのベストセラー「永遠の0」。
私は手放しで絶賛しいて、当時でもかなり高い評価だったのですが、評判が評判を呼んでついには映画化になりました。
今月21日に公開されます。背景には、百田さんのその後の大作
「海賊と呼ばれた男」がベストセラーになった事による波及効果もあろうかと思います。
しかし…です。
2度ほど読み返したあと改めて感じたのは違和感でした。
この小説は設定上、歪められない「史実」が屋台骨になっており、かなりの部分が文献の引用的な文章が長く続いています。
また主人公は(恐らくゼロ戦と言ったら)「大空のサムライ」の坂井三郎さんをモデルにしているだろう、という(特に史実やゼロ戦を知ってる読者は)暗黙の了解が成立している上で読み進めているはずなんです。
そう考えると創作である小説の部分はとても小さなものであることに気付きました。
プロットは巧いと思いますが、よくあるドラマ仕立ての範疇でしょう。
2年前の書評と180度変わります。これはベストセラーであっても、名作ではありません。
遠い過去とはいえない歴史が舞台であるがゆえ、実在したモデルを「創作してねじ込んだ」違和感。
ノンフィクションが好きな割に、私はこの「違和感の正体」に気が付くのに少し時間がかかりました。
なので映画も観る気ことはないでしょう。
でも「ALWAYS 三丁目の夕日」の監督の作品らしいので…
わかりません。

私は手放しで絶賛しいて、当時でもかなり高い評価だったのですが、評判が評判を呼んでついには映画化になりました。
今月21日に公開されます。背景には、百田さんのその後の大作
「海賊と呼ばれた男」がベストセラーになった事による波及効果もあろうかと思います。
しかし…です。
2度ほど読み返したあと改めて感じたのは違和感でした。
この小説は設定上、歪められない「史実」が屋台骨になっており、かなりの部分が文献の引用的な文章が長く続いています。
また主人公は(恐らくゼロ戦と言ったら)「大空のサムライ」の坂井三郎さんをモデルにしているだろう、という(特に史実やゼロ戦を知ってる読者は)暗黙の了解が成立している上で読み進めているはずなんです。
そう考えると創作である小説の部分はとても小さなものであることに気付きました。
プロットは巧いと思いますが、よくあるドラマ仕立ての範疇でしょう。
2年前の書評と180度変わります。これはベストセラーであっても、名作ではありません。
遠い過去とはいえない歴史が舞台であるがゆえ、実在したモデルを「創作してねじ込んだ」違和感。
ノンフィクションが好きな割に、私はこの「違和感の正体」に気が付くのに少し時間がかかりました。
なので映画も観る気ことはないでしょう。
でも「ALWAYS 三丁目の夕日」の監督の作品らしいので…
わかりません。

