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 皆さん、こんにちは

 今回は、この広大な宇宙のどこかに、地球外生命体はいるのかを考えてみます。

 

①答えはわからないが、いる可能性はある

 地球外生命体がいるかどうかという質問に対しては、「わからない」というのが無難な答えです。単にまだ見つかっていないからです。ただし、近年の研究を鑑みるに、地球外生命体がいる可能性は高いかもしれません。火星の地下、木星や土星の衛星の海中など、太陽系内の近所ですら有望な場所があるくらいです。

 また、銀河内だけでも、恒星は1000億以上(多くて4000億)もあり、それらの近くに、地球に近いサイズで液体の水が存在できる(ハビタブルゾーンにある)惑星は、合計で少なくとも60億ほどあると考えられています。

まして可視範囲の宇宙全体には、2兆もの銀河があると推測されているので、単純計算で、そうした惑星の数が少なくとも2兆倍以上になるのです。60億×2兆もの候補があれば、その中で、生命が宿る惑星が数多くあっても不思議ではないと考えるのです。

 

②懐疑的な声

 一方で、地球外生命体の存在について懐疑的な声もあります。その理由は、生命が誕生するためのいくつもの確率の低い条件をすべて満たすことが、極めて難しいためです。

 恒星の寿命、惑星の大きさと位置、磁場の形成、大気や海洋における元素の種類や割合…。生命誕生には、これらが極めて絶妙に調整されていないといけないのですが、達成するには確率の低いものばかり。すると、生命誕生の条件をすべて満たすには、たとえば、60億×2兆ほどの候補では足りないのかもしれません。

 

③「宇宙人」はいるのか

 そして、「宇宙人」はいるのか、つまり私たち人間のような知能を持った生物がいるのかという質問なら、さらに意見は分かれるでしょう。微生物のようなシンプルな生命体ならどこかに存在する可能性はより高いと言えるし、地球の生物しか知らない私たちには想定外の生物もいるかもしれません。しかし、私たち人間のような知能を持った(たとえばイルカのような知能でもない)生物が生まれる確率はまったくわからないのです。

そして、仮に宇宙人が生まれても、現在はもちろん、私たち人間が生きてきたこの30万年間において同時に生きていない可能性も十分にあります。たとえば、私たちが生まれる数億年前に遠くの天体に生まれたが、何らかの理由ですでに絶滅したかもしれない。あるいは、100年後や100万年後にどこかで誕生するかもしれない。

 

④もし宇宙人に会ったら

 では、仮に宇宙人がすでにいたらどうでしょうか? 実は、今どこかに宇宙人がいたとして、しかも私たち現代人以上の文明があったとしても、距離が離れていれば、地球からの電波のメッセージを受け取るのは何万年や何億年も後になるかもしれません。さらに、返事が来るまでにも同じように途方もないほど長い時間がかかります。

つまり、もしも奇跡的に同じタイミングで生きていても、よほど近い距離にいない限りはどちらもメッセージに気づきすらしないうちに滅びるわけです。あるいは、たとえば21世紀の後半に、せっかく地球外の文明から発せられたシグナルを感知できたとしても、せいぜいできることは、そのシグナルの解読くらいで、会話などは望めないのです。

 もし直接私たちに会いに来ることができるような宇宙人がいたら、それはすでに本来の体を大幅に改造したような生物として、もしくは機械となった姿で訪れるかもしれません。あるいは、可能であるかはわかりませんが、ワームホールを作ることができるような存在かもしれません。生身の体では宇宙旅行に要する時間に対して寿命が短すぎるのです。それとも、私たちが気づいていないだけで、ごく微小な機械がすでに地球やその付近を探索しているかもしれません。生身の体での宇宙移動はあまりにも非効率なので、発達した文明は機械を宇宙に飛ばしていると考えられるからです。また、大きな物体は加速が難しいです。

 そして、さらに困ったことに、宇宙人が平和かどうかもまったくわかりません。それどころか、宇宙人がどのような姿で、どのような意思疎通の手段を持っているのか、そしてその思想を人間が理解できるのかもまったくわからないのです。

 


【筆者の詳細について】

―加藤将馬:著者、講演家、幸福学&ビッグヒストリー研究家
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【著書の紹介】

【1時間で読める要約版】宇宙と人類の壮大な歴史-ビッグヒストリー
紙の書籍773円→電子書籍0円!(今後変更の可能性あり)


宇宙と人類、138億年ものがたり ―ビッグヒストリーで語る 宇宙のはじまりから人間の未来―

 

本書は、宇宙と人類の歩みを考察する一冊です。
「宇宙が生まれた頃はどのような姿だったのか?」「なぜ数十万年も狩りをしていた人間は、今では宇宙進出を始めているのか?」「気候変動やAIなど、これからの人間社会はどうなってしまうのか?」といった大きな問いについて説明します。
 そして、本書の最大のテーマは、「人間は文明を発達させて地球の覇者となったのにもかかわらず、なぜ世界には数多くの自殺者がいて、不幸が消えていないのか」というものです。
 138億年にわたる壮大な物語を堪能していただくと同時に、人間社会のあり方にまで思考を巡らせてもらうことを本書では目的としています。そして、私がなぜ本書を書き、ビッグヒストリーを通じて何を伝えたいのか。ぜひ、最後まで見届けていただけると幸いです。