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なぜ、陰謀論に騙されるのか

私たちは全員科学や歴史を学校で習うのに、なぜ、時に都市伝説や陰謀論に騙されるのでしょうか?

学問を学ぶほど、物事には原理があることが分かり、神や霊能力はないと分かるし

裏組織の数人が全てを牛耳れるほど、世界は単純ではないことが分かります。

 

それでも、人々は、生まれ変わりを信じたり、新型コロナワクチンが人口削減の道具だと妄想したりします。

 

なぜでしょうか?

 

それは、「学問」と「都市伝説・陰謀論」の共通点と違いを見てみると理解できます。

どちらにも共通しているのは、「この世界について知りたい」という考えです。

そして、違いは、学問が難解であり無知を認めるのに対して、

「都市伝説・陰謀論」は、分かりやすく、何でも適当に説明してしまうということです。

 

 

新型コロナワクチンの陰謀論

新型コロナを例に挙げてみましょう。
学問はこれを複雑な出来事とし、陰謀論は単純だとします。

 

学問としては、そこに、疫病の歴史から、ワクチンの仕組みや医療の政治的活用まで、

非常に複雑な説明ができます。
正直言って、それら全てを理解している人はいません。
それほど、現実は複雑で難しいのです。

 

一方で、陰謀論は、いたってシンプルです。そして大いに語弊があるのです。
全ては、単に、少人数の裏組織の仕業だとするからです。

 

「では、それは本当に単なる陰謀論なのか?
本当に、何でも知っていて、何でもコントロールできる裏組織が存在するかもしれないじゃないか!」

 

そんな声があることはよく理解できます。
しかし、その考えには大きな欠陥があるのです。

 

世界は単純ではない

一言で言えば、世界はそんなに単純ではないのです。
 

一部の少数の人が「毒を使って人口を減らそう」と思いついても、

実際にはそれを実行するには数多くの政治家から医学者までを説得して協力してもらう必要があります。
 

そんなことは非現実的ですが、万が一それができても、ワクチンは全国に広がるため、

すぐに化学者によって毒が検出されてしまいます。

 

これだけを考えても、現実世界では、映画のように

数人の悪者が簡単に人口削減なんてできないことが分かります。

 

そもそも、人権が重んじられ、民主主義国家であり、

人口減少が続く日本において、そんなことをする動機はないですが。

 

確かに、陰謀論はとても魅力的です。
 

新型コロナウイルスについて知るために、疫学も政治の知識もいりません。
 

全ては単に陰謀だからです。

 

そして、皆が政府に騙されているのに私を含めごく一部だけが真実を知っている、と簡単にマウントを取れます。

けれど、残念ながら、実際には事実を知るのはすごく大変で、知識も時間も必要です。

そこで、現実は非常に複雑であることを学ぶことこそ、学識であり、勉強を通じて学んでおくべきことだと私は思うのです。

 

情報源を考えましょう

少なくとも、Xの有名人や人気のユーチューバーではなく、

公的機関や信頼のおける専門家からの情報を優先するくらいの分別は持っておきたいものです。

 

ユーチューバーは、面白く、分かりやすく、時に不安を上手に煽ることに長けているかもしれません。

そして、疫学の専門家が説明する科学的な説明は分かりにくく面白くないかもしれません。

 

誰だって、「医学的な専門用語や統計データを用いた難しい説明」よりも、

「ワクチンは政府がばら撒く毒だ!」という一言のほうが分かりやすく、そのため広がりやすいのです。

 

「分かりやすいけど、誰でも考えられそうな話」や「情報源が怪しいもの」には注意をしましょう。

 

 


【筆者の詳細について】

―加藤将馬:著者、講演家、幸福学&ビッグヒストリー研究家
・加藤将馬のウェブサイトはこちら
・講演依頼はこちら
・YouTubeはこちら

 

【著書の紹介】

【1時間で読める要約版】宇宙と人類の壮大な歴史-ビッグヒストリー
紙の書籍773円→電子書籍0円!(今後変更の可能性あり)

 

 


宇宙と人類、138億年ものがたり ―ビッグヒストリーで語る 宇宙のはじまりから人間の未来―

 

本書は、宇宙と人類の歩みを考察する一冊です。

「宇宙が生まれた頃はどのような姿だったのか?」

「なぜ数十万年も狩りをしていた人間は、今では宇宙進出を始めているのか?」

「気候変動やAIなど、これからの人間社会はどうなってしまうのか?」といった大きな問いについて説明します。
 

 そして、本書の最大のテーマは、「人間は文明を発達させて地球の覇者となったのにもかかわらず、

なぜ世界には数多くの自殺者がいて、不幸が消えていないのか」というものです。
 

 138億年にわたる壮大な物語を堪能していただくと同時に、人間社会のあり方にまで思考を巡らせてもらうことを

本書では目的としています。

 

そして、私がなぜ本書を書き、ビッグヒストリーを通じて何を伝えたいのか。

 

ぜひ、最後まで見届けていただけると幸いです。