五月も中旬、早いですね。昨日は七十二候の「竹笋生」。筍が生えてくるころ。
実際には「生えてくるころ」は過ぎ、もうスーパーなどでは手に入り難くなりました。二十四節気も、七十二候も、もともと日本の気候風土がベースではないため、少々ズレが生じるのは仕方がないもの。目安、目安
さて、前回の更新に引き続き、ゴールデンウィーク中のことを書き記したいと思います。
毎年恒例の、根津美術館での『燕子花図屏風』の鑑賞。その前に、会食倶楽部 のクラスにて、より一層興味深く鑑賞できるよう、学びを深めていただきました。
今年のゴールデンウィークは10連休とは言われていたけれども、そのように暦上決まったのは、昨年の暮。
よって、私自身も10連休にしようかしまいか、それも勿体ないなとも思ったりと、色々悩むものがありました。それは受講者様も同じ思いだったようで、お勤め先が10連休になるのか、ならないのか。なるけれども、実際本当に休めるのかなど、色々考えるものがあったようです。
よって、個人指導を積極的に受け入れることをアナウンスいたしましたら、連日受講にいらしてくださる方々に恵まれ、私も大変充実した日々となりました。
皆さん、大変お気遣いくださって、季節に因んだお菓子や、以前私がご紹介した和菓子屋さんからわざわざお取り寄せくださってお持ちくださったりと、大変恐縮するものがありました。
どうぞ、個人レッスンへいらしてくださる皆さま、お気遣いなくいてくださいね。皆さんとお会いできること、皆さんにとって豊な学びの時間となること、そしてお互い良いひと時をご一緒できることが、私にとっても最大の喜びです。
お気持ちに感謝しております。ご馳走様です!
せっかくなので、少し盛って、撮影いたしました。
前回の更新
でご紹介したこちらのお椀、四月の晩春、間もなく立夏の時期らしく、青柳のものでした。前のお料理、前菜では桜の花びらが舞っていた情景でしたから、それに引き続き青柳とは、本当に風流ですねー。
吸物に続き、会員の皆さんとのけ反るほど驚き感激したのが、「お造り」でした。
今回、『伊勢物語』についてお話することを、事前に調理長へお伝えしており、後日根津美術館へ出かけることも認識してくださっていたので、『八橋』をイメージした盛り付け!
素晴らしいです・・・・・・
かきつばた、これらは全て大根やにんじんで彫られたもの。土台は大根。そこに葉も挿してくださっているのですが、菖蒲の葉、かきつばたの葉は、いけばなでも剣山に挿しにくいもの。よくここまで盛り付けてくださったなと。
この立体感を上手にカメラに捉えるのはなかななか難しく、テーブルではないところで、距離をとって撮影。
※お料理の写真は、必ず事前にお店の了解を得てくださいね
土台をつくるのも大変。一つひとつ、お花を彫っていただくお手間もこれまた大変。
「お家で作ってきてくださったのかしら・・・・・」と呟くと、席を担当してくださったお店の方が、「今日、調理場で作っていましたよ」とのこと。
お手間をかけてくださって、本当にありがとうございます。
食べ終えて、下げられるのが惜しい・・・・・・。持ち帰りたいと思うほど、名残惜しく感じる一品、一皿でした。
他にもご紹介したいお料理はまだまだあるけれども、割愛させていただき、最後の「お食後」。
夏らしさを感じる、ガラスの器。薄さといい、繊細なラインといい。見た目にもとても涼やか。二色のグレープフルーツとキウィ
春の名残から、初夏の走り。今回も素晴らしいお料理の数々でした。
普段、私自身の撮影は「ごめんなさい」をさせていただいているのですが、「着物と帯の写真を是非に」とのことで、背中だけ。まだまだ未熟な腕前で縫い上げた単衣と、とぉ~ってもお手頃な帯で恐縮。
アラアラ、根津美術館のお庭をガンガン歩き回り(言い訳)、背中が乱れてしまいましたね。ピッピとちょっとお直しすればよかったです。尚更、十分にご期待に沿えずでごめんなさいね。
着物の時は、「前も後ろも常にピッピ、ピッピ」。写真に収めていただいて、改めて良い気づきになりました。
ご一緒してくださったメンバーの皆さん、いいお時間を共有させていただき、ありがとうごうございました!