麦の秋、今週三十一日は七十二候の一つ「麦秋至」です。この時期、「そろそろお中元を考えなくては」なんて思っていると、百貨店からご案内が毎年(律儀に)届きます。早めに、早めに。
画像は、またまた見つけてしまった、大雨の翌日、転がっていた可愛いハートの長靴
→ 公園で
→ 神社で
→ 道で
→ 美術館の前で
こんなに可愛い長靴、落ちた方も、片方になってしまった方も、片思いのままにならないように。植え込みの枝にひっかけてきたけれどもどうかな・・・・・。
主の元、無事両想いで揃いますように。
見つかりますように。ではなく、見つかりましたように
さて、今回の更新は、私のコレクションの葉書について。学生時代から美術館、美術展へ出かけては買い求め続けていて、二つのファイルに収まっています。
増え続ける一方で、送り続けてもおりますので、枚数はカウントしておりませんが、それはそれは相当な枚数です。
眺めているのも楽しいですが、毎度どれをお送りしようかと、お相手の好み、時期、描かれているものの背景など色々考えながら選ぶ時が、最も楽しい時間です。
今回は、この二か月(四月、五月)にお送りした葉書を幾つかご紹介しますね。
国立東京博物館蔵
こちらは、クラス開催でお世話になっている大志満高輪店の調理長へ。
先月、四月八日の花まつり、灌仏会をテーマに会食倶楽部を開催しました。
→ ★
その際、テーマに沿った献立を考えてくださり、甘茶もご用意くださったお礼に、後日こちらの葉書をお送りしました。
「天上天下唯我独尊」
とても穏やかで美しい姿の仏像です。
尾形光琳『八橋図屏風』部分
メトロポリタン美術館蔵
歌川広重の名所江戸百景、『水道橋駿河台』
先月出かけた、芸大で開催されていた『東西美人画名作』展 にて、第二会場へ入った瞬間目に入った大きな作品に描かれていた女性が、ご熱心に通い続けてくださる受講者様のお一人にそっくりでそっくりで・・・・・・。
そのご熱心な受講者様へ、「美術展でお見かけいたしましたよ」とお送りしました。フフフ。
『八橋図屏風』は、お世話になっている大志満高輪店に配属になった新人さんへ。この時期盛り付けにもみられる一つのモチーフ。「ご参考になさってね」と。
実はこちらの葉書は6年前に買い求めました。戦後、残念ながらニューヨークへ渡ってしまったもの。日本にあれば、間違いなく国宝指定されたことでしょう。久々の帰国、根津美術館で『燕子花図屏風』と並べられて展示された際に買い求めました。
大事に大事に手元にとっておいた葉書。黄ばみはじめていたけれども、それもアジ、とっておいた証拠でもあります。これからご活躍になるお若い方に、いいかたちでお渡しできて、私も嬉しいです。
『水道橋駿河台』は、いつもこまめにご案内をお送りくださる、ホテルオークラのTさんへ。
なかなかご案内(企画)と、私のスケジュールがあわず、そのお詫びと、ゴールデンウィークに入られる頃でもあったので、季節感あるものを。いつもいつもTさんは必ず達筆な直筆で言葉を添えてくださる上に、お葉書をくださる際は、絵も描いてくださる。そのようなお人柄や人間味、そして味わいを感じるお便りもTさんも、大好きです。だから、オークラも大好きなんだよな~。
ゴールデンウィーク直前、「何かGW中、美術展、ご一緒しませんか?」とお誘いくださったお稽古先の先生。幾つか挙げてくださった中から、河鍋暁斎を観に行くことに。
こちらもかつて出かけた別の暁斎展で買い求めてあった葉書から一枚選んで、「楽しみにしていること」、そしてお約束の待ち合わせ場所と時間などを改めて記しておき、即、投函。
当日、「ふふふ、あなた(高齢の)私を心配して、あえて待ち合わせについて、書いてくだささったのね、ふふふふふ」と。
滅相もございません
でも、お電話だけのやり取り、メールやラインとはまた異なった方法で、言葉を葉書に載せてお伝えするのは、実にいいやり取りです。
二人で電車に乗りながら、改めてお持ちくださった葉書の画を一緒に眺め、色々話しながら、これから鑑賞する暁斎について語るのも、プライスレスなひと時でした。
長くなってしまったので、また改めて「その二」としてご案内したいと思います。
昨日は、ホテルオークラの、ラ・ベル・エポックにて、テーブルマナーブラッシュアップクラスを開催。
こちらの様子も、改めて後日更新したいと思います。