ゴールデンウィーク最終日。本日六日は七十二候の一つ「蛙始鳴」です。田畑の蛙が鳴きはじめる頃です。
今日はパパッと百貨店へ出かけ、お世話になっているお稽古先の先生へ、新茶の発送手配を。
先日二日は八十八夜でした。茶摘みが始まり、そろそろ販売が開始されます。一保堂さんでも、店頭に八日から並ぶとのこと。
八十八夜に摘んだお茶は健やかな気がいっぱいつまった長寿のお茶。長く長くご指導いただきたいので、その気持ちを込めてお贈りします
百貨店も、想像していたよりも人が少なく、きっと多くの方が、ゴールデンウィーク最終日は、明日からのお仕事や学校に備えて、ゆっくりご自宅でお休みになっているのかなと感じました。
私も、お休み中にこなしたかったデスクワークがまだ残ってはいるものの、いい具合に進みましたので、あとは夏にむけて買い求めた野菜やハーブの苗を、植木鉢に入れ替えて、のんびり過ごしたいと思います。
すくすく美味しく育ってね!
さて、ゴールデンウィーク中の美術館めぐり、昨日の更新
に引き続き、毎年恒例、生徒さん達とのお出掛けから、ご紹介したいと思います。
生徒さん達との美術鑑賞会@根津美術館。
国宝『燕子花図屏風』、今年は尾形兄弟の美意識の競演。ちょうど三年に一度の特別展にあたり、大変見ごたえがありました。
乾山を様々な角度から鑑賞でき、堪能いたしました。企画コンセプトが素晴らしかったです。
ご案内をお送りするところから、ちょっとこだわって、昨年販売されたこの『燕子花図屏風』の切手を、大切に手元に残しておりました。
このクラスのご案内をお送りする際に、使用しようと思って。
いい使い方ができると、嬉しいです。そこに気がついてもらえると、尚嬉しいです。そしてこのような素敵な切手が今後、もっと頻繁に販売されると、一層嬉しいです。
毎年展示会のコンセプトが異なりますので、生徒さんへ用意するテキストも、毎年その年(企画)用に作ります。
初参加の方もいらっしゃいますし、毎年ご参加くださる方もいらっしゃいますし、光琳や乾山に触れるのが、初めての方もいらっしゃいます。
少しでも親しんでいただけるように、美術鑑賞を豊に味わっていただくために、初参加から「通」なポイントがわかるように、資料作りも試行錯誤です。
美術鑑賞は、気をらくにして、ただご覧になるのも良しだと思います。でも折角講師と一緒に回るからこそ、ちょっと得した気分になれるように、鑑賞ポイントをまとめて、興味を少しでも持っていただけるように、解説しております。
展覧会鑑賞後は、お庭散策。こちらのお庭の趣向も素晴らしく、お庭についても、三枚程度にまとめた資料をお渡しいたします。
お庭の趣向も理解していると、撮影する場所も増えるでしょう
こちらは、私のお勧めスポット。この先の、人が多く集まるカキツバタももちろん素晴らしいけれども、ここは、背景がわかると、ちょっと一時足をとめて、それぞれがイマジネーションを豊にして過ごせる場所だと思います。
2時間半ほどの美術館ステイを満喫した後は、帝国ホテルへ移動。
アクアラウンジにて、アフタヌーンティーセットをいただきながら、更に「琳派」についての講義をいたします。
近くに日比谷ミッドタウンができたこともあり、随分と帝国ホテルへも人が流れてきているように感じました。
普段よりも、なんだかちょっと雰囲気が違う・・・・・・。装い、足元、このような時に出るものです。
ラウンジで、親しい従業員の方に「ミッドタウンができて、随分様子も変わったのでは?」と伺うと、やはりホテル利用の方も増えたようです。
しかしながら、「基本、こちらはご予約でいらしてくるお客様が多いものですから、お席をご案内できないこと(状況)にもなっておりまして・・・・・・」と、問題が出ていることも、さりげなくおっしゃっていました。
やはり、ハイグレードホテルの方の表現には、配慮がありますね。「申し訳ない」という響き。
でも、これは本当に基本的なことで、私もクラスの際に重々お伝えしておりますが、ホテルラウンジでのアフタヌーンティーなどは、事前予約が必要です。
厳しい指摘ではありますが、ここに嗜み、慣れが出るものです。
私も普段、たまたま近くにいて、利用したい場合でも、お席が大丈夫か否か、お電話を入れるようにしております。もちろん一言「ご無理はなさらないでください」とお伝えします。
生徒さんとの観賞会の翌日は、私自身がお世話になっているお稽古先の先生と、異なる美術展へ出かけました。
やはりご経験豊かな先生とご一緒させていただくと、非常に多角的に鑑賞することができ、勉強になりました。
なによりも、やはり尊敬する先生とご一緒できること、共有できる時間、会話は、プライスレスです。
私もそのように生徒さん方から慕ってもらえるよう、一層励んでいきたいと、強く励まされた一日でした。
心もお腹も満たされた美術館めぐりのゴールデンウィークでした。