「行く年」。今年も残すところあと二日。 一年が去っていく実感が、わいてきます。
毎年、年末に何回買い求めているだろう・・・・・。 一保堂の「大福茶」。お世話になった方へ、ちょっとお渡しするのに重宝している一品。
「お正月、ご家族の皆さまと召し上がってください」と。我が家でも、昔から欠かせないお正月の一品。
最近では、「大福茶です」とお伝えしても、ピンとこない方も多くって・・・・・・。それでもこの一品と決めています。
年末に、ある程度の金額以上のお買い物をすると、一保堂さんではこちらの布巾もくださる これがとても使いやすくって、使いやすくって、ありがたいです。
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さてさて、今年の最後の会食倶楽部 は、先週末だったため、ちょっと限られた中での 慌ただしい更新。
会食倶楽部は、食礼 咲が運営する
テーブルマナークラス
(フレンチ、日本料理)を 受講くださった方がご参加になれる会員制のクラスです。
季節のことや、文化的なこと、社会人として身に着けておきたい教養を中心に、学んでいただいております。
受講者様は、お食事をしながら、講義に耳を傾け、感受性を豊に、感性を磨きにいらっしゃっています。
年内最後の会食倶楽部のテーマは、 「冬至正月、一陽来復!」でした。
今回は、ご参加者様の皆さまにお配りする「一陽来復」のお札を、私がクラス前日に、早稲田の穴八幡宮でいただいてきました。
その様子は、前回の更新でご覧いただけます。
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今年は早朝から、今までに経験したことのないほどの 長い行列でした!
個室二間を使わせていただいての開催。二つの床の間を拝借して、盛りものを用意。
床の間の一つには「冬至」をテーマとしたものを。頑張って探した獅子柚子は三宝に
二間の床の間も、それぞれ床畳様式と、黒漆塗り様式とタイプ(個性)が分かれますので、毎度どちらには、どのように供えるか、色々楽しみながら考えます。
もう一か所の床の間には「運盛り」を。
毎年この時期に用意してくださる掛け軸には、「塩鮭」という文字が記載されています。
その二文字を見て「冬だなー」と実感が高まるのですが、どうして「塩鮭」が冬を連想するものなのかまで メンバーの皆さまの感受性が豊になるよう、クラスでは 解説しております。
今回は、用意した荷物がとっても重かったデス!
丸々とした聖護院大根や、南瓜、人参など、お野菜を沢山持ち込ませていただきました。
こちらはそのまま、メンバーの皆さまに「運分け」として、最後にお分けして、お持ち帰りいただきました。
助かりましたぁ~
「ん」がつく食材を七つ盛って「運盛り」。
銀座で買い物をしていたところ、「蓮根」の扇子を
見つけ、気になって気になって、後日取り置きのお願いをし、今回の運盛りの一つの食材として用いりました
末広の扇子、
蓮根は穴があって、見通しがいい。
そのように見立てました。
テーブルの上にも、冬至の盛りもの、 そしておめでたいモチーフのお菓子を並べ、季節の絵柄が刷り込まれた紙の折敷を事前に私の方で用意して、メンバーの皆さまを お迎えします。
今回の紙の折敷は、十二支が描かれています。
基本的には、調理長に講義テーマをお伝えし、あとは全て信頼して、また期待を寄せて、私も調理長が 立ててくださる献立を楽しみにしております。
事前にお伝えしたことは、この通りです。
冬至正月をテーマとした会食であること。
一陽来復のお札を、受講者様にお配りすること。 柚子や南瓜などが使われたお料理を希望すること。
年末であることから、「運盛り」を提供したいこと。
八角の折敷に裏白、金と銀の水引きの結び、十二支の器、「七福七運」の札(チャーム)
鮟肝、金柑、人参、子持ち昆布、松葉串の銀杏、蓮根、南瓜。
金と銀の水引き。
私も今回は、銀杏、そして金柑を用意すること、こだわりました。
その理由、お分かりになりますか?
日本人の感性、言葉の使い方、意味の持たせ方、とても豊かだなーと、このような仕事をしていく中で、強く実感するものがあります。
今回の会食倶楽部の後、クラスで使った盛りもので、お正月らしく、改めて盛ってみました。
まだ、どのようにするのか、検討中。この時間がまた楽しい。
会食倶楽部の様子、いただいたお料理などにつきましては、また次の更新でご案内したいと思います。
引き続き宜しくお願い申し上げます。