母と私の二代で使う相棒の乗馬靴が壊れた | リペアショップPINO-靴の修理職人ヒロさんのブログ

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靴修理一筋、-1994-創業のリペアショップPINO。乗馬靴の修理が得意ですが、靴ならば、どんな壊れ方でも独自の経験アイデアで「お直し」いたします。
その修理の方法技術などを日記にしてブログアップ。おたのしみに。

2024.6.5 pm

令和6年、梅雨入り間近の今日昼下がりです。
大阪は安定した晴れ模様です。
ちょっと暑い。

今日もコツコツ靴修理をしてございます。




先週6月1日の土曜日。

当日朝のご予約電話で、午前中にご来店の母娘お二人のお客様は、手に乗馬長靴を下げていました。


「この長靴、とても古いのですが母の愛用です。これの壊れた部分を修理して欲しいんですけど・・」


娘さんは、

母と私の二代で使用できる様にお直しをお願いしたいとのこと。



長靴は舶来の「ベルダス」で、あの独特な構造で有名なブーツです。


脚部分はダイヤルを回せばワイヤーがギューッと締まる事で、抜群のフィット感が得られます。


その脚部のカバーゴムが写真の様に壊れています。


今回の修理は、この脚部内側のゴムを除去し、新たに本革を埋め込む事とファスナーの交換修理を行うことにしました。


お母様は、超ベテランのライダーさん。

過去に数々の栄誉に輝いた

選手生活を経験されたとの事。


お母様の想い出の詰まった

この長靴を、娘さんが引き継いで使いたいと願っておられます。


(大丈夫ですよ、問題ありません)




今回の修理では、靴の縫製ハッポーミシンが大活躍。

そして、

出来上がりがこれです。



お母様の、今までの履き方とお手入れの良さで、

少し磨きをかけただけで美しく仕上がりました。


母娘二代で一つの長靴を使う事は素晴らしい事です。

更に親子三代で繋いでいくべく、頑張って下さいね。


「よっしゃ、できたど!」


そして今日の先ほど、母娘お二人でお受け取りに来られました。

仕上がりを見て、


「えっ!すごい綺麗!」

と絶句されるお客様母娘でした。


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