乗馬ブーツの修理こんな風に致します-革割れ対策編 | リペアショップPINO-靴の修理職人ヒロさんのブログ

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靴修理一筋、-1994-創業のリペアショップPINO。乗馬靴の修理が得意ですが、靴ならば、どんな壊れ方でも独自の経験アイデアで「お直し」いたします。
その修理の方法技術などを日記にしてブログアップ。おたのしみに。

お客様へ

ようこそ靴屋のヒロさんこと、リペアショップPINOのブログにおいで下さいました。
有り難く存じます。


乗馬靴の専門店修理店でお馴染みのリペアショップPINO の職人ひろせよういちです。

どうぞ宜しくお願い致します。


さて、乗馬靴の修理内容は多岐に渡りますが、

今回は多くの修理の中でも特に難しいとされる、

「甲革のひび割れ対策」について手短にご説明させて頂きますので、最後またご覧ください。


ご相談者、

大阪府下にお住まいのホースライダーTさん(女性)の長靴は、近くの靴修理店の素人並みのやっつけ仕事の為に甲革の割れ対策がきちんと出来ずに悩んでいました。




所属乗馬クラブの方に修理の相談を持ち掛けて、教えて頂いた先が小生のリペアショップPINOだったのです。

長靴を拝見すると、

おそらく雨などでぐっしょりと濡れた長靴を、適切な手入れなしで車のトランクに入れて置いたりして、水分の蒸発とともに革が持つ脂分まで飛んでしまったのでしょう、

「干物」の状態。



修理は、甲革に当て革をする事が必要で、前提は靴底の作り替え。

アッパーだけの状態にして、部分的な腐れまでも整えます。



修理を進めて、

靴底を再構築したのがこの写真。


国産のラバーソール4ミリを装着して底縫しました。



肝心の甲革の割れ対策は次の写真。

革当てをして割れ部分を覆います。



靴の甲に当て革をすると、

靴先のキャビティが狭くなる傾向がありますのでストレッチャーで幅出しをすることを忘れません。


今回の修理は、甲革のひび割れ対策には、靴底を全て取り替えなければならない条件がありました。

従って、

修理コストは、甲革の養生加工費用と靴底の交換費用の合計となり、およそ3万円

(2024.5.1現在)になりました。修理期間3週間。


乗馬靴の修理は、より専門性の高い技術が必要です。

長靴が壊れて困ったら、

迷わず当店「リペアショップPINO」にご相談下さい。


お客様からのご連絡お待ちしています。

靴修理のベテラン職人 ひろせよういち


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