おはようございます。
昨日は救急の日でした。 車同士でぶつかった人が運ばれてきました。
無事でしたが、肋骨がおれていました。
しっかりシートベルトはしていましたが、骨折していました。
しかも腸骨という、一般的に”こしぼね”と言われるところはシートベルトで内出血していました。
みなさんも必ずシートベルトしてくださいね。
さて
間違った植毛における移植株を植える密度と、採取する密度のうそにかんして
学術的にお話ししましょう。
前から何とかしなければと思っていた、
ある施設が喧伝している50から100株/cm2の高密度植毛に関して、
ヘアートランスプランテーション第5版
Hair transplantation 5th edition by informa healthcare
という植毛の教科書の中でいろいろなDrが書いていますが、
James Harris というFUEの第一人者の先生が、P371ページで
As incisional density increase, graft survival diminishes
新しい毛穴の密度が上がれば、 株の生存率は下がり
Although recent studies have demonstrated progressive improvements in graft survival at higher density, this concern still dumpers for enthusiasm for this kind of grafting
最近の研究で移植毛(株)の高い密度での移植に関して,進歩は見られていても、
熱意を持った専門的な施術に関してはいまだに障害となる。
と書いています。
その上で移植における平均の密度は25~35FU/cm2とも。
又
Dr Jerry Wong というメガセッション(2500グラフト以上の多数株移植)の達人の医師は同じ本の中で、
毛穴を作る時は、丸いニードルではなく、線状のマイクロブレードが一番と画像つきで説明しています。
丸い毛穴は移植株の形に完全にはフィットしないが、
写真のようにマイクロブレードなら、フィットするとのことです。
更に達人の彼でさえ、チャプター12Hの388ページにおいて
A small minority of patient will have sufficient donor hair to produce a density of 45FUs/cm2
非常にマイナーな患者さんのみ(限られた患者のみ)が、45株/cm2という高い密度での移植が出来るかも。
と書いています。
それぞれのDrはとても優秀で有名な人たちですが、
50から100株/cm2の高密度植毛に関して、
「アジア人でそんな事あり得ない」とも、
そんな事が出来るのなら、ぜひ学会発表をすべきだとも言っていました。
私もそう思います。
出来るのなら、なになに研究会とか、皮膚科とか形成外科とかではなく
毛髪移植の学会である、日本臨床毛髪学会やISHRS 国際毛髪学会で是非発表してほしいですね。
アメリカ毛髪学会専門医
アメリカ毛髪学会専門医試験官
アルタス公認国際インストラクター
長井正寿
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