こんばんは 「ようよう坂町」
ベイマラソン大会というスポーツイベントも無事終了しましたが、秋といえ
ば文化の秋、今週日曜日25(日)には午前10時から町民センターで、雅楽
の演奏会があります。
「坂雅正会」の結成120周年と坂町無形文化財指定の記念演奏会です。
「雅楽」ってご存知ですか。雅楽は約1400年の歴史を持つ世界最古の音楽
といわれて、仏教文化とともに伝わった音楽や舞が、日本古来の歌や舞と
融合した古典音楽。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登
録や雅楽師・東儀秀樹さんの活躍で、最近雅楽を聴く人が増えています。
珍しい雅楽の演奏、入場無料ですので、聴きにお出でください。
その雅楽、坂町は人口13,500人の小さい町ではありますが、珍しい
雅楽の「坂雅正会」があります。雅正会の発足は1893年にさかのぼりま
す。町と雅楽を結びつけたのは、旧坂村の彫刻師、林正市氏。本願寺鹿
児島別院(鹿児島市)の再建に携わった時、初めて聴いた雅楽の調べに
魅せられ、楽器の演奏法を学びました。それを坂村に帰り、仕事仲間や親
族に教えたのが始まりとのこと。以降、後継者づくりに努め、今日まで続い
ています。 雅正会は町内では、坂町文化祭、けんみん文化祭などで演奏
していますが、本願寺広島別院の法要や広島護国神社の春と秋の大祭の
ほか、西本願寺(京都市)の雅楽奉納会にも毎年招かれており、昨年初の
「坂町無形文化財」に指定されました。
今年の「坂町文化祭」では、今回の記念演奏会があるので、演奏はなく、
雅楽の衣装や楽器の展示がありました。
篳篥(ひちりき)とその楽譜です。
坂町文化協会会長であり、雅正会会長は篳篥の演奏です。
鞨鼓(かっこ)と鉦鼓(しょうこ)と雅楽の衣装です。
太鼓です。
琴は楽箏(がくそう)そして琵琶湖が語源といわれている楽琵琶です。今年
雅正会の現在のメンバーの方は、町内の学生や会社員、町職員など20人
ぐらいとのことです。年代は10~70代と幅広く、練習は月2回坂公民館で
行っています。
今回の記念演奏会には、雅正会が所属する坂町文化協会から友情出演と
して、坂マンドリンクラブ、賀堂流安芸吟詠会の皆さんも出演です。
そして女性コーラスのコール・マーレとコーロ・アミーチの合同の合唱があり
また、雅正会演奏とのコラボで全体合唱もあります。
雅楽の演奏を聴いていますと、悠久の歴史を感じ、雅な気持ちになります。
また、友情出演の皆さんとのコラボなど、なかなか、こういった演奏会はな
い、貴重な記念演奏会です。ぜひ聴きに坂町へお出でください。